ELMARIT-R 1:2.8/24
ライカR用広角レンズ、ELMARIT-R 24mm F2.8をデジタルカメラで使用した記録


目次
<ギャラリー>
エルマリート24mm F2.8・LEICA SL TYP601 /EOS-1DsMKIIIによる実写
<レンズの印象>
1974年にリリースされた広角レンズなので、歪曲補正が甘い、フリンジが発生するなど、レンズ設計に古さを感じさせる。
M型の24mmは、非球面(ASPH)型がリリースされるまではラインナップになかったが、その後、F値が明るいズミルックス、F値が暗いエルマーと3種の製品がリリースされている。
R型の24mmはズームレンズのVario-Elmar-R 21-35 ASPH.でまかなえると考え新規リリースがなかったのかもしれない。
以前は中古市場でよく見かけたレンズだが、2020年代になって余り見かけなくなった。
本レンズを自身が所有しているESO-1Ds MKIIIで撮影すると1枚撮るごとにエラー20(Err20)が発生する。このエラーが発生するのは、ELMARIT-R 19mm、SUMMILUX-R 35mm F1.4に続いて3本目である。無限遠では確実にエラーが発生し、レンズを撮影距離1mより繰り出すとエラー発生の確率が減るので、レンズ後端がEOSのミラーボックス内センサーに引っかかっていると推測される。
エラー発生時は、メディアへの書き込みが終わるのを待ち(書き込みランプの消灯まで待つ、この際にシャッターボタンを触ると書き込みがキャンセルされる。バッテリーを抜いた場合も書き込みは途中終了する)、レンズロックを外して5度くらい回して再度装着(これで上がったミラーが降りる)、シャッターボタンを押す(再起動処理)で、次の撮影ができることがわかった。


<レンズの仕様>
ライカR用24mm広角レンズ、ミノルタ設計のレンズで、1974年からフォント表記のマイナーチェンジをしながら製造終了まで生産された。
3−CAM/R-CAM/ROM-CAMが存在している。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 24 | |
最大絞り | 2.8 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 7群9枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.3 | |
レンズ長(mm) | 48.5 | |
レンズ最大径(mm) | 67 | |
フィルター径(mm) | 60 | もしくは、フード内にシリーズ8フィルターを装着 |
重量(g) | 560 |
<参考文献・参考リンク>
- 参考文献:R型ライカのすべて(2003年版)/著者:中村信一/朝日ソノラマ編 Ads by Amazon
- 参考リンク:ELMARIT-R 24mm F2.8 Leica wiki