HASSELBLAD XCD 45mm F4P
とてもコンパクトな2代目 XCD 45mmレンズ
HASSELBLAD XCD 45mm F4Pのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- Photo with X2D
- Photo with X1D / X1DII
レビュー
1.使用感
XCD 45P F4レンズはXCDレンズとしては3本目に導入したレンズだ。
XCD 4/45PはX1DIIとセットで使うとき、カメラはミニマルで凝縮感のある姿がよく、合わせて1kgを下回る重量で中盤センサーのカメラを持ち歩けることに大きな魅力を感じる。
新たにリリースされたX2Dでは、ボディのおかげかAFの合焦性能が良くなった。次に記すX1D/X1DIIで見られたAFが被写体を抜ける感じはほとんど無くなった。
X1D/X1DIIで使用した場合のAF速度は早くはなく、コントラストのある場所でピントを合わせたはずが、一度通り過ぎてから戻りのときに合焦するケースがしばしばあり、この挙動がAFが遅いと感じる一番の原因だ。最初の通り過ぎるときにピントが合う確率が上がるとより撮影時のストレスがなくなると感じる。また、自身の撮影能力のへぼさからか、撮影結果を見ると微妙にピントを外したものが散見され、撮影後のプレビューでのピントの確認は常に必要だと感じる。
撮影結果には気になるゆがみもなく、建物や風景でも活躍してくれる。
最短撮影距離は0.35mで、ギャラリーにあるネコの写真のように被写体に寄って撮れる。
そのほかにXCD 3.5/45、XCD 4/21を持っていたが、XCD 3.5/45は本レンズとかぶるため売却した。
2.レンズ概要
XCD 45P F4レンズは、コンパクトな45mm(35mm版換算36mm)の広角レンズ。
2023年9月にXCD28Pが発売されるまでは、Xマウントレンズ群の中で最も小さく軽いレンズだった。
価格は新品価格で13万円(10%税込み)程度でありとても安価である。
レンズ長が50mmに抑えられており、X1Dに装着した場合、70mm程度の厚みとなり、とてもコンパクトなデジタル中判カメラシステムとなる。
他のXCDレンズと同じ1/2000レンズシャッターを搭載する。
最短撮影距離は0.32m
3.近スペックレンズとの比較と考察
XCD 45 F4Pは、XCD 45 F3.5をリプレースするために作られたレンズだ。コンタックス645のDISTAGON 45mmは、6×6判をカバーするためレンズ鏡筒は大きくなっている。
XCDレンズのラインナップは、必要な焦点距離のレンズはそろっているが、絞りは明るくなくてもいいので、本レンズと同じようなサイズと価格で、より広角の30mm、望遠の75mmのレンズをリリースして欲しい。広角側は2023年12月に28mm F4Pが発売された。
X2Dと共にリリースされた、38mm/50mm/90mmは比較的高価格ラインであり、安い商売をする気は無いようだ。21mmが現行にあるので、24〜28mmを期待していたがそれもなかった。これはHCDレンズが現役のためかも知れない(2023年にHCシリーズは終売となった)。
仕様・比較
項目 | XCD 45P | XCD 45 | DISTAGON 45 |
焦点距離(mm) | 46.2 | 45 | 45.5 |
最大絞り | 4 | 3.5 | 2.8 |
最小絞り | 22 | 32 | 32 |
レンズ構成 | 7群9枚 非球面レンズ2枚 | 7群9枚 | ← |
最短撮影距離(m) | 0.32 | 0.4 | 0.5 |
レンズ長(mm) | 52 | 70 | 99 |
レンズ最大径(mm) | 80 | 76 | 80 |
フィルター径(mm) | 62 | 67 | 72 |
重量(g) | 320 | 417 | 821 |
リリース年 | 2020/1/31 | 2016/12/31 | 1999 |
価格(定価・税別) | 130,000 | 331,000- | 250,000円 2023年中古価格7万円〜 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.9.1
- 2024.02.17:改稿
- 2022.09.13:初稿
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