ガウス&沈胴 L HEXANON 50 F2.4

ガウス&沈胴 L HEXANON 50 F2.4

KONICA L39 HEXANON 50mm / F2.4をLEICA M8.2で使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はLEICA M8.2

レビュー

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1.概要

ヘキサノン 50mm F2.4は1997年に発売された、ライカL39スクリューマウントレンズ。
藤澤商会が企画して2000本限定*1でコニカが製造した標準レンズ。

レンズ構成は4群6枚のガウス型、最短撮影距離は0.8m、絞り開放値はF2.4となっている。

鏡筒はシルバーで鏡筒は沈胴式、ブラックのねじ込みラッパ型フードが付属している。

2.使用感

ヘキサノン 50mm F2.4は鏡筒はコニカらしい堅実で精密な造りで沈胴機構、フォーカスリング共にスムーズでなめらかな操作感で、ほどよい大きさのフォーカスレバーでピント合わせもスムーズにおこなえる。

作例に使用したLEICA M8.2の撮影結果をみると、ごく普通の現代的な味付けのレンズで絞りの値による画像の変化が少なく安定感のあるレンズだ。

当時としてはまとまった数のレンズが供給されたこととレンズスペックが凡庸なため中古市場での人気はなく、2020年台でも新品のような状態のレンズをそれなりの価格で見かけることがある。

我が家の50mmレンズ群に埋もれたため、別レンズ購入の際に売ってしまった。
古い写真の整理中に見つけた姿を見るとブラックのM型ライカによく似合っている。

3.まとめ

結論としてヘキサノン 50mm F2.4をまとめると、レンズ鏡筒の質感もよく、破綻の無い描写をする。
しかし、コニカレンズだけでも、50mm F3.5、50mm F1.9、50mm F2、50mm F1.2と多彩にレインナップされており、50mmレンズとして特筆するような特徴は無いため、このレンズでなければと言う決め手には欠ける。

仕様・レンズ比較

Before imageAfter image

ヘキサノン 50mm F2.4と形状、リリース年が近いのは、エルマー M 50mm F2.8の最新型だ。
レンズ構成はエルマーが変形トリプレットで、ヘキサノンはガウス型となり、レンズ構成からもヘキサノンがすこし大きくなる。

写りはトリプレットの抜けのよさと、ガウス型の収差補正が有利で平坦な写りのどちらが好みかによる。50mmの標準レンズなので両者ともとんでもなくひどい写りをすることは無い。

本レンズの開放F値が2.4に抑えられているのは、2000年にリリースするM HEXANON 50mmとの差別化をが理由の一つとして考えられる。その根拠としてはM HEXANON 50mmのフィルター径も40.5mmで、本レンズと同じフィルター径を採用しており、レンズ構成も同じガウス型なのでF2まで明るくできない理由が見当たらないためである。

項目ヘキサノンエルマー M
焦点距離(mm)5050
最大絞り2.42.8
最小絞り1616
レンズ構成4群6枚3群4枚
絞り羽根枚数106
最短撮影距離(m)0.80.7
レンズ長(mm)30(+M/Lリング・沈胴時)
43(+M/Lリング・使用時)
21.6(M・沈同時)
37.6(M・使用時)
レンズ最大径(mm)5252
フィルター径(mm)40.539
重量(g)200170(Black)
245g(Silver)
リリース年19971994〜2007
定価(円・税別)68,00010万円程度

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2025.4.20
  • 2024.9.7
  • 2024.03.02:改稿
  • 2022.05.23:初稿

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