ライカAPS-C末子 LEICA CL typ7323

LEICA CL typ7323のレビュ.

LEICA CL typ7323のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

レビュー

  1. 概要
  2. 使用感
  3. 付加情報
Before imageAfter image

1.概要

LEICA CL typ7323は、2017年末に発売された、ライカ製APS-Cサイズセンサーを搭載カメラ。
2025年現在、最後のAPS-Cサイズセンサー搭載Lマウント・ミラーレスカメラ。

主な特徴は以下の通りで、詳細な仕様は表に載せている。

  • 画像センサー 2420万画素・APS-Cサイズセンサー
  • EVF アイセンサー付きで236万ドット
  • 背面ディスプレイ 3インチ+タッチパネル
  • バッテリー BP-DC12
  • カラーバリエーション
    • ブラックとシルバーの2色
    • 限定50台の「カーボンリミテッドエディション」、
    • 150台限定の「Bauhaus 100周年 edition
    • 限定900台の「ライカ CL”Edition Paul Smith”
    • そのほかボディとレンズのセットした商品がある

2.使用感

ライカ CLは、初代ライカ Tからの2年分の進化は感じられ、とくにEVFは内蔵がよいと感じさせる。

APS-Cサイズ、2400万画素のイメージセンサーは、必要十分な解像度とイメージクオリティを備えている。TL2と同じと思われ、撮影結果をシャッフルすると見分けがつかない。

購入時すでに専用のライカ TL、ライカSL用のレンズはすべて売ってしまったので、使えるレンズは、SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN Contemporary1Panasonic LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 S-R20602の2本で、オートフォーカス(以下、AF)の速度はTLシリーズと変わるところはなく、とても早いわけではないが、実用性を損ねるほどひどくもない。AF合焦精度も一般的にな被写体では問題ないが、フェンス越しや、藪の奥にいる猫が苦手なことは変わっていない。

ボディデザインはベースボディに機能毎にユニットを追加した感じで、少しチグハグで全体のまとまりが感じられないため好みが分かれる。個人的には撮影に必要な機能の追加をしたら完成した形ということで慣れてしまえば気にならない。背面のボタンレイアウトは、ライカ M10などと同じ左に縦配置の3つボタンと右に十字キーとなっている。

バッテリーはV-LUX4 / V-LUX(114) / V-LUX5、ライカCL、ライカQ(Typ116)と同じ、ライカ BP-DC12を採用しており、パナソニックのDMW-BLC12、シグマ BP-51と互換性があるといわれている。

純正オプションのサムレストと、革ケースを購入した。革ケースはバッテリーとメモリーカードにアクセスできるように底蓋が開くのだが、その部分にメモリーカードを入れるポケットがついており、物忘れが多い自分にはとてもありがたい装備だ。
ライカTで評判が今ひとつだった、ストラップ取付金具は一般的なリングを取り付ける形状に戻っている。

LEICA Tが壊れてしまった関係で、代替品を探しているときに、カメラ屋からこのCLが入荷したとのことで、いろいろ下取りに出して追金も出して入手した。それほど必要性はなかったが、シグマのミラーレス用ズームレンズ、SIGMA 18-50 DC DNがついてきた。こちらはそれほど期待したレンズではなかったが安くてよく写るレンズだった。

最新のファームウェア 4.1は修正内容が「バグ修正」とのみ記載されており、なにが修正されたかは不明。

3.付加情報

LEICAのAPS-Cサイズセンサー搭載ミラーレスカメラは2017年に発売されたTL2とこのCLで終了となっており、2024年現在もAPC-Cセンサーを搭載したカメラをリリースし続けている、ソニーとは対照的である。

・マウントアダプター

R-Adapter-T:16076を使用して、LEICA RレンズのVARIO ELMAR-R21-35ASPH.を使ったところ、ピント調節はダイヤルを使用した撮影画像の拡大機能を使用する必要がある。
拡大していないEVFや背面液晶の表示では厳密なピント位置が分かりづらく、撮影結果を見てピントがボケていることに気がつくことが何度かあった。ピントピーク表示機能も広角レンズではかなりの範囲がピント合焦と判定されるため、ほんとうにピント位置を捉えたい場所を判別しづらい。
体感的にはプラスマイナス1m程度はあっているように思わせる表示なっている。

センサーサイズがAPS-Cであるため、LEICA-Rレンズを使うために、フォーカルレデューサーアダプターが欲しくなるが、LマウントのAPS-CカメラはこのCLで終わっており、Panasonic / SIGMAもAPS-C搭載カメラをわざわざ出すことはないだろうから、そのような製品が出ることはないと思われる。

仕様・歴代カメラ比較

項目LEICA TLLEICA TL2LEICA CL
カメラ有効画素数1,620万画素2,424万画素2,424万画素
撮像素子APS-CAPS-CAPS-C
内蔵メモリー32GB32GBなし
内蔵フラッシュありなしなし
背面液晶3.7型TFT液晶  130万ドット3.7型TFT液晶  130万ドット3.0型TFT液晶 104万ドット
ファインダーオプションオプション236万ドット 電子ビューファインダー
メモリーカードSD/SDHC/SDXCSD/SDHC/SDXCSD/SDHC/SDXC
バッテリーBP-DC 13BP-DC 13BP-DC12
外形寸法(mm)幅 x 高さ x 奥行 134 × 69 × 33幅 x 高さ x 奥行 134 × 69 × 33幅 x 高さ x 奥行 131 × 78 × 45
重量(g)384 (電池含む)399 (電池含む)403 (電池含む)
ボディ色シルバー ブラック チタンシルバー ブラックシルバー ブラック
リリース年2016年11月26日2017年8月10日2017年12月16日

オプション

  • M-Adapter-T:18771
  • R-Adapter-T:16076
  • バッテリー:BP-DC12(SIGMA:BP51 / Panasonic:DMW-BLC12)
  • 革ケース:ブラック(19524)/ブラウン(19525)
  • サムレスト:ブラック(19508)/シルバー(19509)
  • ネックストラップ(19520/19521/19522/19523)

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.8.26
  • 2024.03.12
  • 2023.08.11

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