LEICA C-LUX typ1546
ライカ製コンパクトデジタルカメラ、C-LUX type 1546のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
レビュー
ライカ C-LUX typ1546はライカが発売したパナソニックOEMのコンパクトデジタルカメラ。元カメラはLUMIX DMC-TX2。
過去のライカコンパクトデジタルカメラとパナソニックコンパクトデジタルカメラは、デザイン上の差違がそれなりにあったが、このカメラではほとんどの部分で共通となり、色の違い程度にとどまっている。あとはライカの赤バッチにプレミア分の価値を感じるかがパナソニック版を選ぶかの分かれ目だろう。
機能的には、コンデジトレンドを取り入れた仕様で、ソニーRX100シリーズと同じ、1インチの大センサー搭載、高倍率ズームレンズ、コンパクトな外観をしている。
焦点距離は先代ライカCを超える28mm〜360mmの焦点距離をもっており、少し前の時代であれば、このズーム範囲はネオ一眼と呼ばれた大きめのレンズ一体型カメラが主であったが、ずいぶんコンパクトになったと感心する。
コンパクトなカメラに仕立てるために、レンズ設計に無理がきているようで、とくにRaw撮影から現像した撮影画像の広角側はかなり歪んでいる。そのためRawで撮る意味はほとんどなくJPEGの補正後画像で十分だろう。また、テレ端の360mmは手ぶれの影響もあるとは思うが、描写にキレはなく甘い画像が出てくる。360mmともなると手ぶれ補正OISも適正に効いているか効果が怪しい感じがする。
バッテリーは角形の、BP-DC15を採用しており、これはオリジナルモデルのDMC-TX2が採用している、DMW-BLG10と同じであり、パナソニックカメラでは、LUMIX GF6、DMC-LX100、DC-GX7など多くのカメラに使われているので互換製品も多いので、入手には苦労しない。
バッテリーの持ちは満充電なら300枚程度撮れるので一日の撮影量としては十分だろう。EVFは先代よりは大きく精細だが、特別みえが良いとは言えないと感じる。撮影距離はマクロ時、広角側3cm~∞、望遠側1m〜∞と一般的な撮影には十分なマクロ性能を持っている。
冬の秋田に行くときに携行し、天候悪化のためM型ライカを出したくない場面、町中をスナップ的に撮るとき重宝した。
小さくなったとは言え、胸ポケットに入れるには大きく、画像の歪みや甘さからセカンドカメラにも厳しいと判断して売ってしまった。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
カメラ有効画素数 | 20.1-Megapixels | |
レンズ | ライカ DC バリオ・エルマー f3.3-6.4 / 8.8-132mm ASPH. | 35mm換算:24~360mm |
撮像素子 | 1型 MOSセンサー | |
ファインダー | カラー液晶ビューファインダー | 0.21型 233万ドット |
背面液晶 | 3.0型 | 124万ドット |
記録媒体 | SDXCカード | 容量対応上限は記載なし |
バッテリー | BP-DC15 *1 | 互換バッテリー Panasonic DMW-BLG10 *1 (リンク先は互換品) |
外形寸法(mm) | 幅 x 高さ x 奥行 110.5× 64.5× 44.3 | |
重量(g) | 約300 (本体のみ) |
- 歴代モデル
項目 | C-LUX1 | C-LUX2 | C-LUX3 | LEICA C typ112 | C-LUX typ1546 |
28-102 | 28-102 | 25-125 | 28-200 | 24-360 | |
画素数 | 6.37 | 7.2 | 10.1 | 12.1 | 10.1 |
センサー | 1/2.5 | 1/2.5 | 1/2.33 | 1/1.7 | 1inch |
ファインダー | なし | なし | なし | 内蔵EVF | 内蔵EVF |
液晶 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 3.0 | 3.0 |
バッテリー | BP-DC4 | BP-DC6 | BP-DC6 | BP-DC14 | BP-DC15 |
メディア | SD | SDHC | SDHC | SDXC | SDXC |
リリース年 | 2006 | 2007 | 2008 | 2013 | 2018 |
カラー | シルバー ブラック | シルバー ブラック | ホワイト ブラック | ダークレッド ゴールド | ネイビー ゴールド |
OEM元 | DMC-FX01 | DMC-FX30 | DMC-FX37 | LF1 | TX2 |
オプション
- 革ケース
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.04.05
- 2023.07.12 初稿
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