SONY α900(A900)
SONY α900 デジタル一眼レフカメラのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
レビュー
α900はミノルタカメラを引き継いだソニー製・ペンタプリズム採用一眼レフカメラの頂点だ。
ミノルタαレンズが使える待望の35mmフルサイズセンサー搭載デジタルカメラで、ボディ内手ぶれ補正機能を搭載して、アナログとデジタル技術の融合としても高い完成度の高いカメラだと思う。
ファインダーはマニュアルフォーカスするのが本当に楽しくて、LEICA S Typ007の物理的に大きなファインダーも良いが、α900のファインダーは35mmカメラの中ではもっともよい見えだと思う。
ISO感度は通常設定で3200(拡張設定6400)まであげることができたが、常用では800が上限で、1600は非常用で利用していた。次世代機のα99では25600まで通常設定の上限が拡張されており、4年分のセンサーの進化を感じさせる。α99IIではセンサー画素を4200万画素まであげつつ、α99と同じISO感度を維持しているのはさすがである。
α900は撮影時に派手なミラー駆動音とシャッター音がするためお世辞にも静かなカメラではなかった。その音が写しているという気分を高揚させるという感覚は、昔から一眼レフカメラを使っている者であればわかっていただけるような気がする。
しかし、最近のカメラは本当に静かで驚く。2023年現在手元にある一眼レフカメラ、LEICA S Typ007、SIGMA SD10/SD14のなかでは、LEICA S Typ007と同じ程度の音がしていたと記憶している。
ソニー製カメラにしてはボタン配置がまともで操作に困ることは無かった。
個人的には、M42レンズ、MINOLTA-αレンズの母艦として、約2年活躍してくれた。
このカメラでもっとも使ったレンズは、CarlZeiss Sonnar 135mm-ZAで、最新のレンズからオールドレンズまで、オールマイティに使える良いボディとセンサーでかなり楽しませてくれた。
数年前に、もう一度手に入れようかと思ったけれど、その時は並んでいた中古のEOS-1DsMKIIIを買ってしまい、今のところ2度目の入手にはいたっていない。ライカRレンズが無改造で装着できれば言うことはないのだが、フランジバックの長さから物理的に無理なのは残念である。
仕様・モデル比較・歴代モデル
モデル名 | α900 | α99 | α99II |
カメラ有効画素数 | 2400万画素 | ← | 4200万画素 |
センサーサイズ | 35mmフルサイズ | ← | ← |
背面液晶サイズ | 3.0 92万ドット | 3.0 128万ドット | ← |
ファインダー | アイレベル固定式 ペンタプリズム使用 | EVF 236万ドット | ← |
ファインダー倍率 | 0.74 | 0.71 | 0.78 |
最高シャッター速度 | 1/8000 | ← | ← |
ISO感度 | 200-3200 (100-6400) | 100-25600 (50-25600) | ← |
バッテリー | NP-FM500H | ← | ← |
メディア | CF/MS | SD/MS | ← |
リリース年 | 2008.10.23 | 2012.10.26 | 2016.11.25 |
サイズ(mm) | 156.3× 16.9× 81.9 | 147× 111.2× 78.4 | 142.6 x 104.2 x 76.1 |
重量(g)・本体のみ | 850 | 733 | 770 |
オプション
- 縦位置グリップVG-C90AM(バッテリー2個装着可能)
- リモートコマンダー:RMT-DSLR1、RM-S1AM、RM-L1AM
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.2.28:改稿
- 2023.11.03:初稿
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