LEICA SUMMILUX R 50mm(2型・E60)
ズミルックス R 50mm F1.4 II型(E60)のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影は、
レビュー
ズミルックス R 50mm 2型-E60は、画質向上のためにレンズ構成を7群8枚、フィルター径60mmと前玉を大型化し周辺光量を稼ぐようにレンズ設計が変更された。ライカRの終盤1998年にリリースされ、製造本数・約2700本の希少なレンズだ。
1型(後期)と2型の意匠の違いはフィルター径とフォーカスリングの意匠程度で大きな変更はない。鏡筒が太くなった分だけ、2型は1型よりファットな外観になっている。
ズミルックス R 50mm 1型-E55(後期)は5群6枚、フィルター径55mmである。
非球面レンズは使用されていないはずで、R-CAMとROM端子付き以外は見たことがなく、製造時期からして3CAMは存在していないと思われる。
本レンズは5群6枚の後群に2枚レンズを足したレンズ構成であり、2006年リリースのズミルックス Mの非球面レンズ採用型に近いレンズ設計に見える。最後の球面ズミルックス Mよりも後のリリースなので、こちらが最後の球面ズミルックス 50mmとなる。
レンズ比較写真にあるように本レンズが最も大柄で、レンズ枚数が多いため他の50mmレンズより重く塊感を感じる。フードは余り伸びずおまけのようだが、レンズ自身の逆光耐性が良いためほとんど問題にならない。
ギャラリーは、DMR(LEICA R8 +Digital Module R)での撮影結果を掲載している。センサーサイズの関係から、約68mmにクロップされた画像になるが、レンズの持つキレと柔らかさの同居を感じてもらえると思う。
R8の標準スプリットファインダーで、絞り開放から問題なくピント合わせ可能である。また、本レンズはEOS-1DsMKIIIで問題なく使用できる。
ヤフオクやebayにたまに出てくるが結構強気な価格が付いている。所有する個体は382xxxx、1998年製で本レンズが最も多く作られた時のレンズである。
仕様・比較
項目 | SUMMILUX R E55 | SUMMILUX R E60 | SUMMILUX M 3rd |
焦点距離(mm) | 50 | ← | ← |
最大絞り | 1.4 | ← | ← |
最小絞り | 16 | ← | ← |
絞り羽根 | 6 | 8 | 12 |
レンズ構成 | 6群7枚 | 7群8枚 | 5群7枚 |
最短撮影距離(m) | 0.5 | ← | 0.7 |
レンズ長(mm) | 50.6 | 51 | 55 |
レンズ最大径(mm) | 68.5 | 70 | 50 |
フィルター径(mm) | 55 | 60 | 46 |
重量(g) | 395 | 490 | 380 |
リリース年 | 1989~1995(モデル11777) | 1997~2005 | 1992〜2005,2006 |
製造本数 | 4,149 | 2,700 | 18,132 (1992-2005) |
参考文献・参考リンク
- R型ライカのすべて/著者:中村信一/朝日ソノラマ編 Ads by Amazon
- LEICA Wiki SUMMILUX-R 50mm F1.4 E55
- LEICA Wiki 50mm f/1.4 Summilux-R II E60
- LEICA Wiki 「SUMMILUX 1.4/50-3rd」
- SUMMILUX R 50 2nd Technical PDF
更新履歴
- 2024.02.20
- 2022.04.13
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