LEICA SL typ601
LEICA SL typ601のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
レビュー
LEICA SL typ601は、LEICAがフルサイズミラーレスに投入したオリジナルプロダクト、もちろんPanasonicの技術協力はあるんだろうけれど、SL2 / SL2-Sよりも格段にカメラとしてのオリジナリティを感じる。
LEICA Sシリーズと共通の機能プリントのない背面ボタンは慣れれば特に問題なく、このシンプルな表示を見ると普段使いのカメラなら、ボタンの機能は把握しているので各種プリントは無駄に思える。2400万画素も必要十分で、カメラの応答性もよく今でも十分に現役で使える撮影性能と撮影機能だ。
そのためか中古価格は30万円程度で安定している。デジタル機器の寿命を考えると今更手を出すのは少々ためらわれる。
Eye-resと呼ばれるEVFはずいぶん良い物で、Rレンズを使うときに重宝した。LEICA SLシリーズはRマウントレンズの救済の意味も多分に持っていると思っており、LEICA純正カメラ+35mmフルサイズセンサーでRレンズを使用するのは長年の夢をかなえてくれる存在だ。
LEICA R-Adapter-L（16076）とROM端子付きレンズを使用すると、レンズの情報がexifに記録される、ズームレンズの一部は撮影焦点距離が記録できるレンズもある。次のレンズは確認済みである。
- バリオ・エルマー 21-35 F3.5-4.5
- バリオ・エルマー 35-70 F4
- バリオ・エルマー 80-200 F4
しかし、次のズームレンズは、バリオ・アポ。エルマリート 70-180、バリオ・エルマー 105-280はROM端子付きレンズで焦点距離の記録に対応しておらず、どこで撮っても最短焦点距離が記録された。焦点距離が移動する情報がカメラ側に伝わっていないか、伝える機能が無いか、焦点距離情報が固定されていると推測される。
また、ROM端子付きのマクロ・アダプター、テレコンバーターを使用した場合も、それを使用したという情報は残らない。LEICAサポートにexifに残るようにリクエストを送ったが、実現はしていないと思われる。
2024.3.16にライカ SL3が発売になった。予想したスペックとの違いを確認してみると、センサーは概ね当たり、メモリーカードについても当たり、EVFについてはそれほど進化が無くはずれ、全体的なスペックでは妥当な進化となっていると感じる。発売日は予想より半年ほど早かった。予想を記入した表を訂正した。35mm判フルサイズセンサーで6000万画素はいらないので購入する予定はない。
仕様
| 項目 | LEICA SL(Typ601) | LEICA SL2 | LEICA SL2-S | LEICA SL3 |
| カメラ有効画素数 | 2,420万画素 | 4,730万画素 | 2,400万画素 | 6,030万画素 |
| 撮像素子 | 35mmフルサイズ | ← | ← | ← |
| 内蔵フラッシュ | なし | ← | ← | ← |
| 背面液晶 | 2.95型 102万ドット 固定 | 3.2型 210万ドット 固定 | ← | 3.2型 チルト |
| ファインダー | 440万ドット | 576万ドット | ← | 576万ドット/120FPS |
| 手ぶれ補正 | なし | 5軸/5.5段 | ← | 5軸5段 |
| 最高ISO感度 | 50,000 | 50,000 | 100,000 | ← |
| マルチショット | なし | あり | ← | ← |
| 画像処理 | LEICA MAESTRO II | LEICA MAESTRO III | ← | LEICA MAESTRO IV |
| メモリーカード | SD/SDHC/SDXC x2 | ← | ← | CFexpress +SD/SDHC/SDXC |
| バッテリー | BP-SCL4 | ← | ← | BP-SCL6 |
| 外形寸法(mm) 幅 x 高さ x 奥行 | 147×104×39 | 146 × 107 × 42 | ← | 141 x 108 x 85 |
| 重量(g・ボディのみ) | 771 | 835 | 850 | 769 |
| ボディ色 | ブラック | ブラック シルバー | ブラック 限定色 | ブラック |
| リリース年 | 2015年11月28日 | 2019年11月23日 | 2020年12月17日 | 2024年3月16日 |
オプション
- M-Adapter-L：18771
- R-Adapter-L：16076
- バッテリー：BP-SCL4
- 革ケース
- マッチテクニカル Leica SL用 親指グリップ Thumbs UP EP-SL
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.03.10
- 2023.08.13
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