フラットな描写 DISTAGON ZM 18mm

フラットな描写 DISTAGON ZM 18mm

CARL ZEISS DISTAGON T* 18mm F4 ZMのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影は
    • LEICA M9
    • LEICA M6 +KODAK PORTRA 160 +SUPER COOLSCAN V

レビュー

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1.概要

CARL ZEISS DISTAGON T* 18mm F4 ZMは、2007年にリリースされた、カールツァイスブランドのライカMマウント広角レンズ。

主な仕様は以下の通りで、詳細な仕様は表に載せている。

  • レンズ構成 8群10枚
  • 絞り羽根 10枚
  • ライカMレンジファインダーカメラ距離計連動 0.7m
  • 最短撮影距離 0.5m
  • フード 専用バヨネットフード
  • レンズカラーバリエーション シルバーとブラック

2.使用感

ディスタゴン 18mm F4 ZMは、ディスタゴンの銘のとおりレトロフォーカスタイプのレンズ。
焦点距離18mmのレトロフォーカスタイプのレンズと比較するとコンパクトだけれど、レンジファインダーカメラ向けレンズとしてはそれなりの大きさがある。

より広角なディスタゴン 15mm ZMは、ライカM型カメラの距離計と連動しない目測で使用するレンズだが、ディスタゴン 18mm ZMは距離計と連動する。

青空を入れると、メリハリのきいたコントラストの高い画像を得ることが出来る。
これは広角レンズであるから美点でもあるけれど、画面全体をフラットに描写する代わりに、被写体を浮き上がらせるような立体感に乏しく、ぱっと見の描写に微妙さを感じる。

一般的なレンジファインダーカメラのファインダーに18mm枠はないため、外付けファインダーで構図をきめることになる。外付けファインダーを利用していると、距離あわせのファインダーを見るのが面倒で、絞りをF8にして目測で構図だけあわせてとることも多かった。
この方法はデジタルカメラではピントの甘く感じることもあるため、EVF装備のカメラであれば、きちんとあわせた方がよいことは言うまでもない。

3.まとめ

結論としてDISTAGON 18mmをまとめると、フラットな描写をするため、風景撮影に向いている。

同じ焦点距離のライカ・スーパーエルマーと使用時期がかぶったため、スーパー・エルマー 18mmの稼働率が高くこのレンズはあまり使ってやれなかった。

仕様・競合レンズ比較

DISTAGONを手放したのは、超コンパクトなMs-opticsのPERAR 17mmを入手したことも一因で、このコンパクトなレンズは周辺部の描写に難があるけれど、持ち運びは圧倒的に楽である。

また、大きさを許容するのであれば一眼レフ用のライカ Rマウントのエルマリート19mm、スーパー・エルマー 15mmを使えばよいということも理由ではある。

  • レンズ構成図は各社のPDFより引用、サイズはこちらで調整している。
Before imageAfter image
製造Carl ZeissMs-optics
名称Distagon 18mmPERAR 17mm
最大絞り44.5
最小絞り2222
絞り羽根1010
レンズ構成8群10枚4群4枚
最短撮影距離(m)0.50.3
レンズ長(mm)4710.2
レンズ径6550
フィルター径
(mm)
58
重量(g)35060
発売日2007.082017
定価¥145,950
焦点距離18mmクラス・M/Lマウントレンズの仕様比較

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2025.3.23
  • 2024.04.19:記載修正
  • 2024.01.17:最初の投稿

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