ZEISS DISTAGON ZM T* 18mm F4
ツィアイス・ディスタゴン ZM 18mm F4のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影1はLEICA M9
- 写真作例の撮影1はLEICA M6 +KODAK PORTRA 160、フィルムスキャンは、ニコンのSUPER COOLSCAN V
レビュー
ディスタゴン 18mm F4 ZMは、コシナが製造したカール・ツァイス・ブランドのレンズ。
ディスタゴンの銘のとおり、レンズ構成はレトロフォーカスタイプでレンジファインダー用レンズとしてはレンズ本体が大きくて重い。
より広角なディスタゴン 15mm ZMは、ライカM型カメラの距離計と連動しない目測で使用するレンズだが、本レンズディスタゴン 18mm ZMは距離計と連動する。
レンズカラーバリエーションは、他のZMレンズと同様にシルバーとブラックが用意されている。
青空を入れると、メリハリのきいたコントラストの高い画像を得ることが出来る。同じ焦点距離のライカ・スーパーエルマーと使用時期がかぶったため、スーパー・エルマー 18mmの稼働率が高くこのレンズはあまり使ってやれなかった。撮影結果の印象としては、スーパーエルマーは軟調で柔らかな画像を描き出し、ディスタゴンとは性格の異なるレンズだと思う。
一般的なレンジファインダーカメラのファインダーに18mm枠はないため、外付けファインダーで構図をきめることになる。距離あわせと構図の参照位置が別々になるため絞りをF8にして目測で構図だけあわせてとることも多かった。この方法はデジタルカメラではピントの甘く感じることもあるため、EVF装備のカメラであれば、きちんとあわせた方がよいことは言うまでもない。
すでに手元に両方のレンズはないが、35mmフルサイズセンサーのライカ M9、ライカ M6フィルムカメラでの撮影結果をみかえすと懐が許せば再度入手したいとは思うレンズである。
この2本を手放したのは、レンジファインダーレンズとしては大柄で、Ms-opticsのPERAR 17mmを入手したことも一因でこのコンパクトなレンズは周辺部の描写は少々難があるが、持ち運びには圧倒的に便利である。また、大きさを許容するのであれば一眼レフ用のライカ Rマウントのエルマリート19mm、スーパー・エルマー15mmを使えばよいという事情もあった。
仕様
製造 | LEICA | Carl Zeiss | LOMO | Ms-optics |
名称 | SUPER ELMAR 18mm | Distagon 18mm | ATOLL 17mm | PERAR 17mm |
最大絞り | 3.4 | 4 | 2.8 | 4.5 |
最小絞り | 16 | 22 | 22 | 22 |
絞り羽根 | 9 | 10 | 8 | 10 |
レンズ構成 | 7群8枚 | 8群10枚 | 10群13枚 | 4群4枚 |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 0.5 | 0.25 | 0.3 |
レンズ長(mm) | 58 | 47 | 79 | 10.2 |
レンズ径 | 61 | 65 | 73 | 50 |
フィルター径 (mm) | 77mm(フィルターホルダー使用) M8専用IR/UVフィルターあり | 58 | – | – |
重量(g) | 310 | 350 | 400 | 60 |
発売日 | 2009.03 | 2007.08 | 2021.03 | – |
定価 | ¥315,000(リリース当初) その後価格は上がっていく | ¥145,950 | 49,800 | – |
参考文献・参考リンク
- Zeiss.com lens datasheets DISTAGON 18mm
- フォクトレンダーVM&カールツァイスZMレンズWORLD (日本カメラMOOK) 大型本 – 2010/10/18・P31にレンズ紹介と作例有り・アマゾンアフィリエイトリンク
更新履歴
- 2024.04.19:記載修正
- 2024.01.17:最初の投稿
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