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露出計内蔵レンジファインダーカメラ LEICA M6 チタン

Last updated on 2025-12-03

レンジファインダー・フィルムカメラ、LEICA M6 チタンのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影は以下のレンズとフィルムを使用した。

レビュー

1.概要

LEICA M6は、ライカが1984年にリリースした、ライカMマウントの露出計を内蔵したレンジファインダー・フィルムカメラ。

ボディフレームは真鍮製で、ブラック、シルバー、チタンのいずれかで塗装されている。

シャッター幕面、TTLダイレクト測光の採用し、最高シャッタースピード 1/1000、基線長は69.25mm、ファインダーの倍率によってファインダー部の仕様が異なり以下2種のファインダーがある。

  • 0.72倍が有効基線長は49.86mm、ファインダー枠は28/90、35/135、50/75の3種6枠
  • 0.85倍が有効基線長は58.86mm、ファインダー枠は90、35/135、50/75の3種5枠

フィルムの巻き上げ、巻き戻しは標準では手動でおこなう。

電池は露出計動作のためCR 1/3NかLR44 x2をカメラ前面に装着する。

2.使用感

LEICA M6 チタンはSUMMILUX M 35mm ASPH.チタンカラーとSUMMILUX M 50mm チタンカラーをセットで購入した。ちょうどM6が底値の頃でレンズとまとめて購入すると伝えるとかなりのディスカウントをして購入した記憶がある。

カメラとしてのM6は布幕シャッターの柔らかな音が被写体に対して威圧感をあたえずに撮影できるのが良い点だった。シャッター最高速度が1/1000なので大口径レンズは絞って使うしかなく、どのレンズもF5.6程度で使っていたので、ライカの大口径レンズは人気が無かったことを実感した。

フィルムの装填、巻き上げが手動で少し手間だが、一日の撮影にフィルムを2本程度しか使うことがなかったので、それほど煩わしく思うこともなかった。

VISOFLEXを問題いなく装着できる。VISOFLEXファインダーはVISOFLEX2型に付属している下写真にある段付きのファインダーがカメラとの隙間がなくフィットして見栄えがよい。3型のストレートファインダーはボディの全高が高くなったLEICA M6TTL、LEICA M7向けのファインダーで、M6に装着すると隙間が空いて少し間の抜けた印象になる。

実際の撮影に関してM6はAEカメラではないため、外部露出計などで絞り値に対応したシャッタースピードを確認し、カメラ側のシャッターダイヤルでシャッタースピードをセットして、VISOFLEXでピントをあわせてシャッターを押すという少し面倒な作法で撮影する。

日中のF5.6であれば1/250程度にしておけば一々露出計で測らなくても大体合うので、これを基準に光の加減で1/250を中心に増速、減速の加減が撮影をこなすとわかってくる。

LEICA M8などのデジタルMであれば、自動露出が装備されているため、シャッター速度をAにしてVISOFLEXはピントとシャッターに集中できる。デジタルカメラは撮影画像を見てAEが外していたらシャッター速度を調節して再撮影すればいい。

LEICA M typ240以降のデジタルMカメラはEVFが装着できるため、VISOFLEXを利用せずともさまざまなレンズを使用できる。

LEICA ELMARIT M 90mm F2.8 +LEICA M6 +VISOFLEX-2
LEICA ELMARIT M 90mm F2.8 +LEICA M6 +VISOFLEX-2

LEICA M6の欠点としては、昔の雑誌では語られている(ライカ通信 no.4 エイムック284 など)ファインダー視野枠の乱反射だが、使っていて気になったことはほとんど無かった。これについてはライカ本家と関東カメラサービスが乱反射対策をおこなっていた。

これは、ファインダーフレームが合わないレンズ、初代ELMARIT M 28mmを装着して撮影しているときに、フレーム切り替えラバーを手動で28mm位置にするために繰り返しいじっていたら内部のバネが飛んでフレーム枠が切り替わらなるというトラブルに陥ったことがある。修理後は素直に外付けファインダーを付けて撮影するようになった。

3.まとめ

結論としてLEICA M6をまとめると、M型ライカをそれなりの信頼性で使用できるカメラ。

M型の始祖であるLEICA M3と基本性能は変わりなく、大きな変更点はLEICA M5で大型化した筐体が従来M型カメラのサイズに戻り、露出計をアーム式のCdS受光素子から、幕面測光のSPD受光素子に変更されたことくらいだ。

2020年代に入り、ボディもフィルムも価格が高騰しており、気軽に使える環境ではないが、デジタルMには無い布幕シャッターの優しい音色は代えがたい魅力がある。

仕様・考察など

LEICA M6は露出計はあるが自動露出、自動巻き上げなどはなく基本的に古いライカMと変わらない。

M6はHEXAR RFと比較されることが多いが両者はかなり違うカメラと言えるだろう。
それは、HEXARはライカより安価で可能な限り自動化を進めた日本人が考えるベストなレンジファインダーカメラでKONICAがカメラ事業を辞めたこともあり後継品はリリースされるに終わっている。それに対してM6はMの伝統を捨てることなく時代のトレンドを取り込んだカメラだ。これは自動露出を取り入れたLEICA M7でも同様で基本は変わらず最低限のトレンドの取り込みしかおこなわれていない。

その流れにも2025年に大きな変化が現れた。LEICA QをリリースしたときからEVFを搭載したレンジファインダースタイルのカメラが実現できることは技術的に実証されていたわけだが、2025年11月にLEICA M EV1という名称でリリースされたミラーレスカメラは、Mのマウントとボディサイズは継承しているが、レンジファインダー機構がなくなり、マウント内部に距離計のコロは残っているが、これは距離計練度のためではなく、フォーカスリングが動作していることをカメラに伝え、EVFの拡大表示をおこなうためのトリガーとしてのみ機能する。この機能はオン、オフ可能でオフにすると、この頃はまったく意味が無くなる。

LEICA M EV1はレンジファインダー機構を搭載したM型デジタルライカより、あきらかに安く製造できる製品と考えられるが、他のM型ライカとほぼ同じ価格で売られている。
これは安価にすることによって、ミラーレスMばかり売れてレンジファインダーMにとどめを刺しかねないので仕方が無い判断だろう。形だけをMを纏ったミラーレスカメラが今後の主流になるのか非常に興味深い。

カメラLEICA M6HEXAR RF
ファインダー実像距離計式・逆ガリレオ透視ファインダー実像距離計式・逆ガリレオ式透視ファインダー
ファインダー倍率0.72,0.850.6倍
ファインダー枠28,90 / 35,135 / 50,75(x0.72)
90 / 35,135 / 50,75(x0.85)
28/90、35/135、50/75
基線長(mm)69.2569.2
有効基線長(mm)49.86(x0.72)
58.86(x0.85)
41.5
シャッター機械式・横走り・布幕フォーカルプレーンシャッター電子制御・上下走行式・メタルフォーカルプレーンシャッター
シャッター速度(秒)1/1000〜11/4000〜16(オート) 1/4000〜1(マニュアル)
測光シャッター幕面、TTLダイレクト測光シャッター幕面、TTLダイレクト測光
受光素子SPDSPD
バッテリーCR 1/3N x1、LR44 x2CR2-3V 2本
外形寸法(mm) 幅 x 高さ x 奥行139 x 77 x38139.5 × 80 × 35
重量(g)560560
リリース年1984通常(1999.1) Limited(2001)

参考情報

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更新履歴

  • 2025.12.1

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