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オートフォーカス SONNAR T* 90mm f2.8 +CONTAX G1,G2

CONTAX G SONNAR T* 90mmをフィルムカメラ CONTAX G1,CONTAX G2で使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はカメラボディにCONTAX G2、フィルムにフジフィルム TREBI 100、KODAK E100GXを使用した。
  • フィルムスキャンはNIKON COOLSCAN V EDMINOLTA DiMAGE SCAN Proを使用した。

レビュー

CONTAX G SONNAR T* 90mm Lens hood GG-3

1.概要

CONTAX G SONNAR T* 90mmは、1996年にリリースされたCONTAX G向けオートフォーカスレンズ。

主な仕様は、オートフォーカス対応、焦点距離90mm、絞り開放値 F=2.8、最短撮影距離1.0m。
専用フードとして46mmねじ込み式のGG-3が提供されている。

CONTAX G1とともにリリースされた望遠レンズで、ROM改良していないCONTAX G1で使用可能だが、オートフォーカスの合焦精度はCONTAX G2で使用する場合に比べて劣る。

本レンズはカメラ側モーターでレンズのフォーカス機構を駆動するため、ミラーレスカメラの時代後になると、オートフォーカス対応のマウントアダプター、マニュアルフォーカスのマウントアダプターがリリースされ、多くのカメラで利用できるレンズになった。

2.使用感

CONTAX G SONNAR T* 90mmCONTAX G1CONTAX G2で使用した。

ピント合わせはオートフォーカスが使用可能で、CONTAX G1、CONTAX G2のファインダーで適正な撮影範囲が表示される。

オートフォーカスでの撮影は焦点距離90mmで絞り開放F2.8はピント面が薄くなるため、ピント精度が厳しくピンボケの写真を多く量産した。
とくにCONTAX G1で使用するとこの時代のオートフォーカスが苦手な動体、藪越し、フェンス越しなどの被写体はほとんど狙った位置にピントを持ってくることができなかった。
それに対してCONTAX G2はオートフォーカス機構が改良されており、ある程度の信頼性で撮影することができたので、今回の作例はCONTAX G2で撮影した写真を載せている。

マニュアルフォーカスを使う場合は面倒で、レンズ鏡筒に距離を示す表示がないため、カメラのファインダーに表示される距離計を頼りに、G1はカメラ上部のフォーカスリング、G2はカメラ正面のフォーカスリングで撮影距離を調整して撮影する。
マニュアルフォーカスの場合、被写体との距離を撮影者が見極める必要があり、レーザー距離計などが手軽に手に入る時代ではなかったので、マニュアルフォーカスを使うことは無かった。

写真の明るさを決める自動露出は、エルノスター型で後玉がフィルム面と距離がとれるレンズ設計なので、純正ボディのCONTAX Gシリーズの、TTL(Through the Lens)実絞り測光(中央重点平均測光)を使用して不満の無い精度で露出決定をしていた。

写真全体で均質な画像が得られ、CONTAX Gレンズに共通する、キレるような鋭い描写ではなく柔らかい像を結ぶ。絞り開放の前後ボケは美しく溶けていく。また、周辺部に減光もなくピント位置の問題さえなければよい描写をするレンズだ。

作例に使用したFUJIFILM TREBI 100CとKODAK E100GXは2020年代はすでに廃盤になったフィルムで、両者の特徴を簡単に記すと、TREBIはPROVIAよりも低価格でリバーサルフィルム初心者向けに広めのラティチュードをもったフィルム、E100GXは同じシリーズのリバーサルフィルムE100Gより暖調でE100VSよりも彩度が抑えめで柔らかな描写をする。両者ともに解像感はそれほど鋭くはない。

TREBIの作例3枚を見ると、最初の座っている猫は毛の描写は柔らかで解像感も十分だが、白は少し飛び気味になっている。これは露出がオーバー気味だったことが影響している。塀の上の猫は前ボケが美しいことがよくわかる。紅葉の写真はVELVIAほど赤はケバくなく落ち着いた赤が印象的だ。

E100GXの作例3枚を見ると、いずれも若干赤が強くこれが暖調の印象を受ける要因だろう。動物の毛艶を見ると解像度も十分にあることがわかる。

専用フードのGG-3はそれほど大きなフードではないので常時レンズに付けていた。収納時に邪魔になれば逆付けをして全長を短縮することもできる。フードの効果は逆光時に刃あるとゴーストの抑制になる。

SONNAR 90mm のデジタルカメラを使用した作例をリンク先にアップしている。

3.まとめ

CONTAX G SONNAR T* 90mmをまとめると、フィルムカメラ時代のCONAX G1,G2で使用するのは少々難しいレンズだが、マウントアダプターを使用してミラーレスカメラでの利用では電子ビューファインダーが利用できるため、ピント精度の問題がなくなり使い勝手のよいレンズとなる。

柔らかな描写の90mmを探している場合は候補になるレンズだ。

仕様・考察など

下レンズ構成図を見ると、SONNARとHEXANONはレンズ構成にエルノスター型を採用し絞り開放F値 F=2.8を実現しており、テッサー型のTELE TESSORとくらべて、ほぼ同じレンズサイズ、同じレンズ枚数で明るく設計できている。

余談だがZEISSが85mmに暗いテッサー型を採用したのは、より高級なレンズとして、SONNAR 85mm F2が存在し、廉価版レンズが85mm F2.8では高級レンズとの差別化として弱いと考えたマーケティングの要素が強いと推測される。

所有するレンズで、90mmより望遠のレンズでエルノスター型を採用した例として、MS-OPTICSのAPORIS 135mm F2.4があり、焦点距離135mmの長焦点距離にかかわらず、絞り開放F値 F=2.4を実現している。

CONTAX G SONNAR T* 90mm TELE TESSAR 85mm KONICA M HEXANON 90mm
  • レンズ構成図は各社の配付資料から引用し、サイズはこちらで調整しているため厳密ではない。
項目CONTAX G SONNAR T* 90mmTELE TESSOR 85mm F4KONICA M HEXANON 90mm
焦点距離(mm)908590
最大絞り2.842.8
最小絞り222222
絞り羽根81010
レンズ構成4群5枚3群5枚4群5枚
最短撮影距離(m)1.00.91.0
レンズ長(mm)63.07069
レンズ最大径(mm)565455
フィルター径(mm)464346
重量(g)240310330
フードGG-3 Carl Zeiss レンズシェード 85mm Tele-Tessar(テレテッサー)T* 4/85 ZM用引出式の組込
マウントCONTAX-GZMライカM互換KM
製造年1994年2010.2.111999
定価(¥/税別)¥47,000¥90,000¥75,000

参考情報

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更新履歴

  • 2026.3.9

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