CONTAX Planar 2/45 T*(GtoM)

Kyocera CONTAX Gマウントの45mm F2をMS-Optics(宮崎光学)がライカMマウントに改造したレンズをLeica Mデジタルカメラで使用した記録

目次

<ギャラリー>
CONTAX G Planar 45mm F2 写真例(Leica M-P使用)

<レンズの印象>
レンズ構成は古典的なプラナー構成でコーティングも古いためか逆光時などフリンジなどが出ることはあり、オールドレンズという趣を感じさせる。
35mmと比べると、焦点距離が10mm長いためぼけ味に柔らかさを感じさせる。デジタルの解像度について行けてないだけという性能上の限界もあるだろうがレンズ特有の味として楽しめる。
EVFで使用する際は全く問題ないのは当然だが、ライカMのファインダーで使用するときも50mm枠で少し大きく撮れるイメージで問題なく使用できる。

入手経緯は、2007年頃に新橋の中古カメラ屋で見つけて購入した。購入した中古レンズはレンズの鏡筒への固定が甘くヘリコイドから脱落してしまい、購入したレンズに同梱されていた改造書の連絡先が書かれており、改造者の宮崎氏へ連絡し無償で修理していただいた。このときからレンズ個人ビルダー宮崎氏とのお付き合いが始まった思い出深い品である。
本レンズはフィルムカメラのCONTAX G1/G2を使っていたときにGマウント用を使用しているので、フィルムでの写りに不満がないことはわかっていた。その後Mマウントカメラに主力を写したため、Mマウント化した本レンズは見逃せなかった。
このレンズの入手を皮切りに、プラナー35mm/ビオゴン28mm/ビオゴン21mm/ホロゴン16mm/ゾナー90mmとGマウントレンズのMマウント改造に手を染めていく。
Mマウント改造レンズは、その後デジタルライカを入手したことにより、手軽に使えるようになり、他ブランドのMマウントのレンズは売ったり買ったりしているが、ずっと手元に置いて使用している。
アフィリエイトのためにGマウントレンズの相場を調べたところレンズ価格が上昇しており驚く。フィルムカメラの末期は45mmだと2万円程度で購入できたレンズが5万円程度になっており、ミラーレスカメラによる再利用需要の大きさを感じさせる。

ライカMマウントに変更しているため、マウントアダプターを使用すると各種ミラーレスカメラでも使用できる。
本レンズのMマウント改造は、海外でも広く行われており、改造レンズだけでなくヘリコイドだけを販売しているところもある(詳細は参考リンクのWebサイトを参照のこと)。

<レンズの仕様>
MS-Opticsにて、CONTAX G用のAFレンズをLeica Mマウント(距離計連動)に改造したレンズ。
MS-45という共通ヘリコイドを使用している。
絞りにクリックストップがないのは、MS-Opticsレンズの仕様であるが、絞り形状によってはカメラバックの中で勝手に動いているときがあります。
特にこのレンズは絞りがレンズ前方の一番太い部分にあり、カメラバックから取り出したときに位置が変わっていることはよくある。そのため、絞り環がもう少し硬ければ良いと思う。

項目備考
焦点距離(mm)45
最大絞り2
最小絞り16
レンズ構成4群6枚プラナー型
最短撮影距離(m)0.50.8mまでカメラ距離計連動
レンズ長(mm)40
レンズ最大径(mm)47.4
フィルター径(mm)46
重量(g)161
CONTAX G用プラナー45mmレンズ構成図(レンズマニュアルの記載図をスキャンしトレース)

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