Voigtlander Color Skopar L 28mm F3.5

フォクトレンダー カラースコパー 28mm F3.5のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はライカ M8

レビュー

カラー・スコパー 28mm F3.5は、2002年にコシナ・フォクトレンダーからリリースされた、L39スクリューマウントの広角レンズ。より明るいULTRON 28mmF1.9はそれなりに大きなレンズだが、こちらはとてもコンパクトだ。

レンズの意匠は他のカラー・スコパー・シリーズと同じテイストだが、コシナはそれぞれのレンズで微妙にデザインを変えており、このレンズはフォーカズレバーを太めの軸にして、ローレット加工するという凝ったレバーが特徴である。

レンズの描写は明るさを追い求めていないので、絞り開放から破綻ない描写をし、ライカ M8で使っていたので周辺部は評価できないが、レンズ構成からするとライカ M9等の35mmフルサイズセンサーで撮影すると周辺部の減光はあると推測される。

別売フードとして、カラースコパー21mmと共用のLH-1が販売されている。35mm,50mm用のLH-2も装着可能でライカ M8では問題なかったが、35mmフルサイズセンサーでは周辺部でケラれる可能性が高い。

焦点距離28mmのレンズはたくさん使ったが、カラー・スコパー28mmとかぶる、コンパクトな鏡筒のレンズは、GR28、G-ROKKOR 28、CLE用M 28mmなど、多くのレンズを所有していた時期にあたり、このレンズはあまり撮影してやれなかった。価格は安かったので手元においても良かった気もするが、それほど特徴のあるレンズでもなかったので、早々にリリースしてしまったあまり悔いはない。

しかし、本レンズは製造本数が少ないためか中古市場でもあまり見かけないレンズで、2000年代後半から2010年代前半であれば中古で最安3万円〜と格安だったが、2023年では十万円に迫ろうとしている。外観に惚れてしまった場合やレンズコレクターは買うしかないだろうが、実用で使うのであればこのレンズに10万円を払うよりは、他の28mmを買うのがベターと感じる。この年代のコシナ・フォクトレンダーレンズはバルサム切れで曇りが発生している個体も多いのでコンディションの確認もよくした方がよい。

コシナは2023年に本レンズよりコンパクト、半段明るく、非球面レンズを採用したカラースコパー28mmを発売した。VMマウントのType-IIは鏡筒デザインがミノルタのL39スクリューマウントレンズ、 G-ROKKOR 28mmをオマージュしたように見えるフォーカスレバーと絞りリングが特徴的で、レンズ価格はそれなりに上がっているが、買えないほどではなく、うまいところを狙ってくるなと感心する。

レンズ構成図はコシナ配布PDFより引用

仕様

項目Color Skopar 28mm F3.5Color Skopar 28mm F2.8 Aspherical
焦点距離(mm)2828
最大絞り3.52.8
最小絞り2222
絞り羽根10
レンズ構成5群7枚5群8枚
非球面レンズ不採用採用
最短撮影距離(m)0.70.5
レンズ長(mm)25.823.5/22.5
レンズ最大径(mm)5051/47
フィルター径(mm)3939/34
マウントL39VM/L39
重量(g)163106/122
リリース年2002年5月2023.8.8
価格(定価・税別)TypeII(VM)
シルバー¥85,000
ブラック¥85,000

L39
シルバー¥78,000
ブラックペイント¥81,000

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.04.16
  • 2023.10.26

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