MINOLTA α7 Limited

最終更新日

ミノルタ最後の一眼レフフィルムカメラ

ミノルタ製フィルムカメラ・α7 Limitedのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • レンズはSIGMA 50-500 EX DG HSM
  • フィルムはコダック・コダクローム64

レビュー

  1. 使用感
  2. カメラ概要
  3. ミノルタとコニカ

1.使用感

ミノルタ・α7 Limitedはミノルタのフィルム式一眼レフカメラ。

α7 Limitedを入手したのは、デジタル一眼レフが普及しはじめた2007年で、α8700iを使ったあとひさびさに触るミノルタ製一眼レフカメラだった。当時はデジタルカメラ α Sweet Digitalを使っていたためαレンズを数本所有していたので、35mm フルサイズでひさびさにαレンズを使ってみたくなり、フィルムカメラのα9かα7を購入するか少し悩んでいるときに、東京駅のカメラのキタムラにて限定版 α-7を見つけて購入した、購入価格はボディのみで2万円しなかったように記憶している。フィルムカメラが投げ売りされていた時代である。

見栄のよいファインダー、不満の無い速度で追従するオートフォーカス、適度なシャッターレスポンスで満足度の高いカメラだった。

2.カメラ概要

基本的なカメラの仕様は、α7を踏襲しており、α-7 Limitedとα-7 通常版の違いは以下の通りである。

  1. フォーカスフレームセレクターを標準装備
  2. AF/MFコントロールボタンを標準装備
  3. 撮影データ記憶領域をフィルム7本分から18本分へ増加
  4. オープニングとエンディング画像の追加
  5. 専用ストラップ
  6. 専用ボディカラー採用・エンブレム変更

機能的追加となる1〜3はα-7 通常版を有償アップグレードすることができた。1と2は素のα-7を使ったことがないためこのようなものだと思って使っていた。

3の撮影データメモリーの増加については、カメラ上の記憶データを今は懐かしいスマートメディアに書き出すための機能で書き出すためには専用のDS-100が必要だったので、DS-100ユーザーにとっては7本分であろうが、18本分であろうが適宜書き出せばよく、非DS-100ユーザーは書き出すことができないので記憶領域が増えても無意味だったと思われる。

4〜6は正直どうでもいい変更だ。この程度の違いなので、カメラの刻印文字が金色になっているところ以外には、限定感の薄いカメラである。

3.ミノルタとコニカ

ミノルタはフィルムカメラメーカーの中でデジタルカメラへの移行に遅れたメーカーの一つで、デジタルカメラのα-7 Digitalが発売されるのが2004年であり、このカメラは2003年にコニカとミノルタが合併しコニカ・ミノルタ社になった後に発売される。

ミノルタと合併するコニカの両社は、フィルムカメラの時代には独自のファンとポジションを持っていた。しかし、ミノルタとコニカはコンパクトデジタルカメラはリリースしていたが、両者ともに巨額の投資が必要となるレンズ交換式デジタルカメラには消極的であった。そのような両社が合併してもカメラ事業の総合的な発展は望めず、両社の合併から3年後にカメラ事業の一部がソニーに売却される。
売却できなかったカメラ関連事業はケンコー・トキナーがサポートを引き継いだが、それも2022年に終了している。むしろ2022年までよくサポートを継続していたものだと感心する。

仕様・比較

カメラα7 LimitedSA-7N
ファインダーアイレベル固定式・ガラスプリズムペンタミラー式一眼レフファインダー
ファインダー倍率0.8倍0.7倍
視野率92% x 94%92% x 92%
AF方式TTL位相差検出方式
作動範囲EV-1 ~+18 (ISO100)
シャッター電子制御縦走りフォーカルプレーンシャッター全速度電子制御式縦走行メタルフォーカルプレーンシャッター
シャッター速度1/8000〜30秒1/2000〜4秒
測光TTL開放測光(14分割ハニカムパターン)、 中央重点的平均測光8分割式評価測光、 中央部分測光、 中央部重点平均測光
バッテリー 3Vリチウム電池 (CR123Aタイプ2個) 3Vリチウム電池 (CR2タイプ2個)
外形寸法(mm)
幅 x 高さ x 奥行
143.5 × 97.5 × 65.5132.5 × 91.5 × 69.5
重量(g)575g (電池除く)395g (電池除く)
リリース年20012002
定価(¥・税抜き)¥100,000-¥55,000-

オプション

  • 縦位置グリップ VC-7
  • データセーバー DS-100
  • 交換フォーカシングスクリーン7II
  • リモートコード RC-1000S、RC-1000L
  • アングルファインダー Vn
  • マグニファイヤー Vn
  • アイピースカップ
  • フラッシュ
  • ミノルタαレンズ

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.9.3
  • 2024.06.05

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