SIGMA DP2, DP2s, DP2x

最終更新日

シグマ製コンパクトデジタルカメラ・DP2、DP2s、DP2xのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

レビュー

DP2シリーズは、第2世代Foveonセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ。
デジタル一眼レフカメラのSD14 / SD15と同じセンサーを積んでいる。記録画素数は450万画素 x3で実画素は450万画素だが、JPEG記録とSIGMA PhotoProでは画素を合成してより高画素の出力もできる。

DP1とDP2の違いはレンズだけで、DP1が16.6mm、DP2が24.2mmのレンズを積んでいた。
DP2の専用オプションとして、クローズアップレンズALM-1がリリースされた。ALM-1は46mm径のねじ込み式でレンズ鏡筒にねじ切りの無いDP2シリーズは本品を直接付けることはできず、カメラにフードHA-11を取り付け、その先端にねじ込んで使用する。フードを外せばクローズアップレンズが外れるので、バヨネット式と言えるかも知れない。

DP1、DP2シリーズはいずれの機種も電池持ちはよくなく、背面液晶のバッテリー表示が満タンでも電池電圧が足りなくなると突然死するという、SD9 / SD10と同じような症状を持っていた。

DP1、DP2シリーズのバッテリー型番は、BP-31で3.7V 1300mAhの仕様となっている。以前は純正バッテリー終売後に互換バッテリーを見かけたが、最近は互換バッテリーも市場から無くなっている(アマゾンに怪しげな互換品があるが怖いので紹介はしない)ため、中古のボディを手に入れた方はバッテリーの入手に苦労しそうな気がするので注意していただきたい。

2023年現在、DP1、DP2シリーズもお高めの中古価格で流通しているが、数万円の価格を出してまで使うカメラではないと思う。
ISO100・昼間という条件以外では撮影結果に怪しいノイズが浮くし、普通にSD14かSD15を使った方が幸せになれると思う。
DP2無印シリーズにくらべると、後継のDP2 Merrillはかなりましなカメラになったと思う。

無印DP2は無印DP1とくらべると快適なカメラだったが、それはあくまでもDP1とくらべての話であり、新開発の画像処理チップTrue IIを積んでも、のんびりしたカメラからは脱却していない。
DP2を購入して売却後、DP2sはパスしてDP2xは入手したが、DP2シリーズはずっとは画像処理チップがTrue IIで、機種が変わっても大幅な処理速度向上や撮影機能のバージョンアップはなく、背面ボタンの変更など細かなブラッシュアップだけでシリーズが終わってしまった。
DP2xの終売時はアウトレットなどと称してカメラ屋で投げ売りをされていたので、シグマカメラの実態を知らずに手に入れたユーザーは入手を後悔した可能性が高いのではないだろうか?まさに、素人にはお勧めできないカメラで玄人もよほどの覚悟がないと使えないカメラだと思う。

仕様

項目DP2DP2sDP2x
カメラ有効画素数有効画素:約1,406万画素 (2,652×1,768×3層)
焦点距離24.2mm F2.8
(35mmカメラ換算:41mm相当の画角)
レンズ構成6群7枚
撮像素子FOVEON X3®(CMOS)・20.7×13.8mm
画像処理True II
背面液晶2.5型・23万ドット
ファインダーなし
バッテリーリチウムイオンバッテリー(BP-31)
外形寸法(mm)幅 x 高さ x 奥行 113.3mm × 59.5mm × 56.1mm
重量(g)約260g (電池、メモリーカード除く)
リリース年2009年4月24日2010年3月27日2011年5月27日
価格69,800円(Open)70,000(Open)49,800(Open)

オプション

  • クローズアップレンズ:AML-1
  • フード:HA-11 (リンク先はアマゾン・アフィリエイトリンク)
  • バッテリー:BP-31(終売)
  • BP-31用 バッテリチャージャー:BC-31

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.06.26:改稿
  • 2024.02.12:改稿
  • 2023.04.07:初稿

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