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ライカL39マウント 大口径準標準レンズ KONICA HEXANON L 60mm F1.2-2nd

Last updated on 2026-01-29

KONICA L39 HEXANON 60mm F1.2をLEICA M互換フィルムカメラと、ライカMデジタルレンジファインダーカメラで使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影は以下のカメラを使用した。

レビュー

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1.概要

ヘキサノン60mm F1.2はライカL39スクリューマウントで藤沢商会が企画し、過去に小西六写真工業がリリースした同スペックの60mm F1.2レンズを800本限定で復刻したレンズ。

レンズ構成は6群7枚のガウス型、最短撮影距離は0.8m、絞り開放値はF1.2となっている。

レンズフードはスリットの入った円筒型のフードで、フード径が大きいためレンジファインダーカメラの接眼部を被うため見辛くなる弊害がある。レンズに合わせた専用の60mmファインダーと58mmフィルターが付属している。

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2.使用感

ヘキサノン 60mm F1.2は2008年2月に上野のカメラ屋にて中古品を購入した。レンズシリアルが800本製造のうちの2桁番号のレンズだ。

絞り開放から十分満足できる画像を得られるため、気に入ってずっと手元に置いてあるレンズで、逆光耐性も十分なため付属の巨大なレンズフードはほとんど使わない。

このレンズの一つ特徴として、古めの大口径レンズが最短撮影距離が1mを採用しているところこのレンズは0.8mまで寄れる。この0.2m余分に寄れるのは非常に心強い。また焦点距離が60mmと標準50mmより10mm長いため被写体を大きくとらえることができる。

■フィルムレンジファインダーカメラ

本レンズはライカM互換のレンジファインダーカメラ、KONICA HEXAR-RFで使用していた。
M型ライカ、その互換カメラで使用する場合は、M-Lマウント変換アダプターが必要となり、通常のM型カメラには60mmのファインダー枠はないため、レンズ使用時には50/75mmのM-Lマウントアダプターを使用して、50/75mmのファインダー枠で撮影していた。

撮影時は50mm枠と75mm枠の中間位置を撮影範囲のイメージとして撮影すると、ほぼイメージ通りの仕上がりになった。

専用の外付けの60mmファインダーは素通しの撮影枠を確認するだけのもので、ファインダーを通した視界はクリアーで見え方には問題ない。
しかし、レンジファインダーカメラで問題となるパララックスについては最短撮影距離の0.8mは外付けファインダーではそれなりに気になるので、近接撮影時はファインダー枠が補正される内蔵ファインダーを使う方が構図を決めやすい。
また、外付けファインダーを利用するときは、ピント位置の確認はカメラのファインダーでおこない、構図確認をおこなうために視線移動が発生する煩わしさがある。

KONICA L HEXANON 60mm F1.2 +HEXAR RF Limited
KONICA L HEXANON 60mm F1.2 +HEXAR RF Limited

本レンズはL39スクリューマウントなので、バルナックライカやその互換カメラにマウントアダプターなしで取り付けて使用することができ、1999年発売のレンズを1946年発売のバルナックライカコピー LEOTAX Fに装着できるのは共通規格の面白さが感じられる。

これは所有していたLEOTAX Fの問題だが、ファインダーが劣化しており二重像がかなりぼやけていたため合焦位置の確認がし辛いことに難儀したが、絞り開放でもなんとかピント位置は合わせることができた。

KONICA L HEXANON 60mm F1.2 +LEOTAX F
KONICA L HEXANON 60mm F1.2 +LEOTAX F

■デジタルレンジファインダーカメラ

LEICA M8を使用していたときに入手したレンズで、LEICA M8、LEICA M8.2、LEICA M9、LEICA M9-P、LEICA M typ240、LEICA M10と世代を超えて使用したレンズだ。

最初に使用したLEICA M8は1000万画素のAPS-Hサイズセンサーを搭載しており、センサーサイズが35mmフィルム判よりも小さいため、実際の焦点距離はセンサーサイズの換算係数をかけて、60mm x 1.33で80mm相当の焦点距離となる。LEICA M8&M8.2には80mmのファインダー枠はないため、28/90mmファインダー枠の90mmの少し外側か、50/75mmの75mmの少し内側を目安に撮影していた。デジタルカメラなので撮影結果をみてイメージと異なるときは撮影をし直していた。

35mmフィルム判よりも小さいな撮影範囲なので、レンズのネガティブな部分があらわれやすい周辺部をカットした画像になるのでレンズの個性は少し失われるが、撮影画像の質はよくなる。

LEICA M9、LEICA M typ240、LEICA M10は35mmフルフレームを搭載したデジタルレンジファインダーカメラで、M9が1800万画素、M typ240とM10は2400万画素のセンサーを搭載している。

おおむね2000万画素クラスのデジタルカメラと考えることができ、この解像度に対してHEXANON 60mmは十分に余裕のある描写をする。

撮影時はHEXAR RF同様に、50/75ファインダーフレームを表示して撮影していた。M8同様にデジタルカメラの気楽さから、外付けファインダーを装着せずに撮影範囲はラフにして、二重像によるピント位置だけに集中して撮影していた。

M typ240とM10は外付けの電子ビューファインダーを利用することもできるが、撮影テンポが悪くなるので、カメラ搭載のファインダーで使用していた。絞り開放におけるピント精度が問題になることもなかった。

KONICA L HEXANON 60mm F1.2 +LEICA M-P typ240
KONICA L HEXANON 60mm F1.2 +LEICA M-P typ240

■中判デジタルセンサー搭載ミラーレスカメラ

HASSELBLAD X2D-100Cは中判デジタルセンサー(センサーサイズ:44mm x 33mm)を搭載したミラーレスカメラで、センサーサイズは35mmフィルム判よりも大きく、35mmフィルム判にたいする焦点距離の換算係数は0.8倍となっており、イメージサークルが中判デジタルセンサーをカバーしていれば、48mm相当の標準レンズとなる。

本レンズは35mmフルフレームセンサーに対してはイメージサークルに余裕があり、明るさに関して言えば中判デジタルセンサーの95%程度はカバーしている。
その描写は1億画素のセンサー解像度にもある程度対応できており、若干周辺減光をおこす周辺部を撮影時の構図などでごまかせば十分に使える。

ピント精度に関しては、X2D-100Cが搭載する高精細電子ビューファインダー(EVF)を使用して、絞り開放から問題なく狙った一二品とを合わせることができる。

X2D-100Cはカメラ本体にシャッター機構がないため、電子シャッターで撮影するので、被写体のローリング歪みに気をつける必要がある。同じサイズの中判デジタルセンサー搭載したミラーレスカメラのなかで富士フイルムのGFXシリーズはメカシャッターをボディに内蔵しているため、よりライカMマウントレンズは使い易いはずだ。

3.まとめ

結論としてヘキサノン60mm F1.2をまとめると、古いレンズの中では寄れる大口径標準レンズ。鏡筒デザインは円筒に銀リムの装飾はシンプルで、カメラに装着したときレンズを主張しすぎない控えめな姿になる。
L39スクリューマウントレンズなので、比較的新しい大口径レンズをバルナックライカで使用できるというメリットがある。

  • 記事カテゴリーがSONYになっているのは、KONICA→KONICA MINOLTA→SONYと技術が受け継がれているためそうしている。

仕様・考察など

別サイトでこのレンズの紹介ページを作っていたら、海外のマニアからレンズを売ってくれとのメールが来たことがある、世界中レンズマニアはいるものだ。値段が極端に上がった影響からか本レンズは中古市場で比較的見られるようになった。しかし、表示プライスをみるとかなり高額なためこの価格であればノクチルックスを買った方がいいような気がする。

大口径標準レンズ

日本のカメラメーカーは標準ズに大口径モデルを好んでリリースしており、L39マウントでは、ズノー 50mm F1.1、キヤノン 50mm F1.2、フジフィルム 50mm F1.2、ニコン 50mm F1.1など、多くの50mm大口径レンズがある。ズノー以外のレンズは2000年代はそれなりの価格にて買い求める事ができた。しかし、製造から50年以上経た2024年現在は、個体数の減少からこれら大口径レンズの価格高騰はいちじるしいものがある。

いずれのレンズも設計は古いし、ガラスの劣化も考えられるため、通常の撮影には向いているとは言いがたいため、博物館への収蔵か、マニアのコレクションとしての価値が大きいと思われる。

現代の大口径標準レンズは、ライカのノクチルクスを筆頭に、フォクトレンダーから、50mm F1、50mm F1.1、Ms-optics(宮崎光学)から、Sonnetar 50mm F1.1GA-ISM 50mm F1、中華メーカーからF1クラスのレンズが多数と、大口径標準レンズは選択肢が多くある。

ヘキサノン 60mm F1.2の新旧の仕様を比較した。旧版は後群レンズが3枚貼り合わせになっており、ゾナー型のようなレンズ構成に設計の古さがあり、新型はオーソドックスなダブルガウス型になっており洗練された印象だ。

2020年代になり、1955年発売の旧ヘキサノン60mm F1.2は完品だと、そこそこの高級車が買える程度の値段で取引されている。旧ヘキサノンの説明は、写真工業出版社の「世界のライカレンズ Part2」に若干だが記載がある。

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  • レンズ構成図は各社の配付資料から引用し、サイズはこちらで調整しているため厳密ではない。
項目HEXANON 60(New)HEXANON 60(Old)
焦点距離(mm)6060
最大絞り1.21.2
最小絞り1616
レンズ構成6群7枚6群8枚
絞り羽根10?
最短撮影距離(m)0.83.5feet(1m)
レンズ長(mm)51.5(L39マウント面)52(L39マウント面)
レンズ最大径(mm)6460
フィルター径(mm)58 銀色の専用品あり58
重量(g)388 レンズ +L/Mアダプタ410 レンズのみ
フード円筒スリット型・ねじ込み?
マウントL39スクリューL39スクリュー
リリース年1999年1956年
製造本数800?
価格¥190,000¥78,000

参考情報

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更新履歴

  • 2025.12.2
  • 2025.4.23
  • 2024.11.9
  • 2024.2.7:改稿
  • 2022.2.1:初稿

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