HASSELBLAD HC 100mm F2.2とLEICA S DSLR

AF大口径中望遠レンズ・HASSELBLAD HC100mmをLEICA S typ007 デジタル一眼レフカメラで使用したレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
HASSELBLAD HC100mmとLEICA S Typ007の写真作例
レビュー


1.概要
HASSELBLAD HC 100mm F2.2はハッセルブラッド Hシリーズ用の中望遠レンズ。レンズをHASSELBLAD Xシリーズカメラで使用したレビューはリンク先ページで紹介している。
ハッセルブラッドのHシリーズレンズには大きく2つのバージョンがあり、オレンジドットと呼ばれる新型と、FUJINONブランドを含む無印の旧型がある。ライカ Sシリーズで使用する場合は、新型、旧型問わずに使用可能でレンズに問題がなければオートフォーカスで使用することができる。
ここでは、LEICA S typ007での使用に絞ってレビューを記す。
HASSELBLAD HC 100mm F2.2をLEICA S Typ007(S2,S-E,S typ006,S3を含む)で使用するには、ライカが純正でリリースしている、LEICA S adapter Hを使う必要があり、以下の構成で使用する。
上記組み合わせにて、LEICA Sにてオートフォーカスで撮影することができる。LEICA Sシリーズの採用する45mm x 30mmの中判デジタルセンサーでは、35mm判換算係数0.8をかけると、焦点距離80mm相当の中望遠レンズとなる。
ハッセルブラッドのHシリーズレンズには大きく2つのバージョンがあり、オレンジドットと呼ばれる新型と、FUJINONブランドを含む無印の旧型がある。ライカ Sシリーズで使用する場合は、新型、旧型問わずに使用可能でレンズに問題がなければオートフォーカスで使用することができる。
HASSELBLAD HC100mmをHASSELBLAD Xシリーズで使用したレビューがリンク先にある。
2.使用感
旧プラナーを素直に大口径化した癖のない描写にも魅力があるが、レンズ設計は古いため近接撮影に若干の難があり、0.9m近接10倍の法則は下回っているが、LEICA Sシリーズで使うときは近接撮影用の延長チューブも使えないため、最短撮影距離の問題を回避する術がない。
LEICA S Typ007とHC100の組み合わせは、フォーカス速度はまずまずだが、フォーカス精度は心許ないため、マイクロプリズムスクリーン:16001をカメラに装着してマニュアルフォーカスで撮影している。
ピントに関してはマニュアルフォーカスで慎重にピント位置を合わせると問題ないけれど、オートフォーカスにまかせると合焦しないこともあるし、合焦してもピント位置が撮影者の意図からずれるということがおこる。
ファインダースクリーンに関しては、マイクロプリズムスクリーンを使用すると中央部でのピント位置は確実に合わせることができる。周辺部に合わせたいときは標準スクリーンかグリッドスクリーンを使うことになる。
HASSELBLAD HC 100mm F2.2は以前から所有していたレンズで、HASSELBLAD Xシリーズで使用していた。
中判一眼レフカメラのLEICA Sが気になり始めた頃、LEICA S adapter Hを使えばHASSELBLAD Hレンズを使えることを知り、このレンズを使いたいために、ライカ Sボディを購入したと言っても過言ではなく、最初に購入したLEICA SボディのLEICA S-Eはほぼこのレンズだけを使っていた。
一眼レフのファインダー越しにみえるクリアーな視界は、一眼レフボディと大口径レンズの醍醐味だ。
3.まとめ
結論としてHASSELBLAD HC 100mm F2.2とLEICA S Typ007の組み合わせについてまとめると、一眼レフのファインダー越しに見える景色はレンズの明るさからとてもクリアーで気持ちが良い。
ピント位置に関しては絞り開放での撮影では大口径レンズなりの難しさがあり、これは撮影を重ねて慣れていくしか無い。
仕様・考察など
ライカには同じ焦点距離の大口径レンズ、SUMMICRON S 100mmがある。SUMMICRON S 100mmについては、こちらで紹介している。このレンズebayでも見かけなくなったので幻のレンズ化してきているかもしれない。
コンタックス645に焦点距離100mmはないが、大口径という意味ではプラナー 80mm F2が近い存在だが、こちらは所有していないため比較が出来ない。


項目 | HASSELBLAD HC100 | SUMMICRON-S 100 |
焦点距離(mm) | 100 | 100 |
最大絞り | 2.2 | 2 |
最小絞り | 32 | 22 |
レンズ構成 | 5群6枚 | 5群7枚 |
最短撮影距離(m) | 0.9 | 0.7 |
レンズ長(mm) | 80.5(レンズのみ) | 102(レンズのみ)146(フード込み) |
レンズ最大径(mm) | 87.5(レンズのみ) | 91(レンズのみ)104(フード込み) |
フィルター径(mm) | 77 | 82 |
重量(g) | 780 | 910(レンズのみ)965(フード込み) |
リリース年 | 2013 |
参考情報
- HC 2,2/100 公式サイト
- Discription of SUMMICRON-S100 by LEICA WIKI
- LEICA S Focusing screen
- HASSELBLAD HC 100 +HASSELBLAD X Series camera
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更新履歴
- 2025.6.15
- 2024.08.30
- 2024.07.02
- 2023.08.19
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