Voigtlander NOKTON VM 50mm F1.1
コシナ・フォクトレンダー ノクトン50mm F1.1 ライカVMマウントのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- フィルム撮影の作例は、HEXAR-RFとKODAK E100Gで撮影
レビュー
ノクトン 50mm F1.1はコシナ・フォクトレンダーの大口径標準レンズ。2022年に開放F値1.0が発売される前までは、コシナVMマウントでもっとも明るいレンズであった。大柄でしっかりとした作りの鏡筒で、マニュアルレンズらしいしっとりとしたヘリコイドは、レンジファインダーカメラ向きだが、覗き窓の右下を覆う鏡筒の影は少々うっとうしいものであった。別売フードとしてLH-7が販売されている。
フィルムカメラのHEXAR-RF、EPSON R-D1、LEICA M8.2、LEICA M9とさまざまなカメラで使用したが、いずれも満足のいく結果を得られるレンズであった。
2009年と古いためもあるだろうが、定価でノクチルックスの1/10程度と破格のプライスにしては市場の人気はそれほどでもなく、中古価格は定価の半額程度と更に安くなっている。
この不人気について思うのは、レンジファインダーカメラ用の焦点距離50mmレンズは、写りに不満のないレンズをより小さなサイズで求めることができだろう。そして一般ユーザーにはズームレンズでまかなえる焦点距離であり、これほど明るくて大きなレンズは普段使いには向かないためだろう。
それでもレンズグルメとしては、使ってよかったと思える一本である。F1版に手を出すかは今のところ未定である。
仕様
| 項目 | NOKTON 50mm F1.5 | NOKTON 50mm F1.1 | NOKTON 50mm F1 |
| 焦点距離(mm) | 50 | 1.1 | 1.0 |
| 最大絞り | 1.5 | 1.1 | 1.0 |
| 最小絞り | 22 | 16 | 16 |
| 絞り羽根 | 10 | ← | 12 |
| レンズ構成 | 5群6枚 | 6群7枚 | 7群9枚 |
| 最短撮影距離(m) | 0.9 | 1.0 | 0.9 |
| レンズ長(mm) | 54.5 | 57.2 | 55 |
| レンズ最大径(mm) | 60 | 69.6 | 73.6 |
| フィルター径(mm) | 52 | 58 | 62 |
| マウント | L39 | VM | VM |
| 重量(g) | 243 | 428 | 484 |
| リリース年 | 1999.10 | 2009.6.29 | 2022.1.26 |
| 価格（定価・税別） | 65,000- | 131,250- | 225,000- |
参考文献・参考リンク
- Mapcameraの紹介記事
- 世界のライカレンズPart3（P88）/NOKTON 50mm F1.5（amazonアフィリエイトリンク）
更新履歴
- 2024.02.19：更新
- 2023.10.22：初稿
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