SONY CYBERSHOT DSC-T700

ソニー製コンパクトデジタルカメラ・Cybershot DSC-T700のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

レビュー

サイバーショット・T700は2008年にリリースされた、ソニー製コンパクトデジタルカメラ。そのTシリーズのなかでも特にソリッドでシャープな個性的デザインのカメラだ。
ほぼフルオートのコンパクトデジタルカメラで極小ピッチのCCDセンサーの弊害が声高にいわれていた時期だったと記憶している。

このカメラがリリースされた年は、個人としてはLEICA M8、OLYMPUS E-1などを使っており、コンパクトデジタルカメラにはほぼ興味は無かったが、デザインに惹かれて購入した。
焦点距離は35mm始まりでこの時代のスタンダードだが、広角好きには広さが足りない、28mmか24mmスタートの後継機種を望みたいところだが、機能的な後継機種はリリースされたが、デザインを踏襲するモデルがリリースされなかったのは残念である。

レンズはCarl Zeissだが、逆光ではゴーストもでるし、センサーの限界もあり撮影画像の解像度が特別高いわけもなく、その片鱗を感じることはほぼ無い。

背面は液晶ディスプレイで占められており、ボタンはない。ディスプレイはタッチパネルになっており、撮影設定はここでおこなう、タッチパネルの反応の悪さに時代を感じる。
ボディ上面には電源ボタン、シャッター、再生、ズームと最小限のボタンが配置されている。握りどころが難しいカメラなので、操作性はよいとは言えない。前面のスライドカバーを下ろすと電源が入り撮影可能になる。

1000万画素のCCDセンサーで、シャッタースピード、絞り、ISO感度は基本的にカメラ任せで、調整の余地はほぼない、たとえ調整ができたとしてもこのタッチパネルでは積極的に活用したいと思えない。
画質は昼間はそこそこ、夜は絶望的、この時代のコンパクトデジタルカメラのスタンダードだ。
ISO400で見るのがつらいノイズがかなり浮いてくる。
内蔵メモリーが4GBと潤沢にあるため、外部記憶媒体はなくても困らないが、使用する場合はMemory Stick Duoを用意する必要がある。ソニー独自のメモリーカードでSDカードに敗れていった記憶媒体の一つだ。

こちらは終売時期に手に入れて、かなり状態よく保っており、今も気に入っている。少し前はカメラ屋のジャンクコーナーに傷だらけの個体を見かけたが最近は見ることは少ない。売らずにおいておいてよかったカメラだ。このカメラがリリースされていた2000年代、コンパクトデジカメは半年に一度モデルチェンジをしているという恐ろしい時代である。その中でもT700の外観完成度は群を抜いていると思う。

仕様

項目備考
カメラ有効画素数10.1-Megapixels
レンズバリオ・テッサー
(レンズ構成:10群12枚〈非球面レンズ4枚/プリズム1枚〉)
f=6.18-24.7mm(F3.5-4.6)
35mm換算35~140mm
撮像素子1/2.3型CCDセンサー
ファインダーなし
背面液晶3.5型
記録媒体Memory Stick Duo内蔵記録メモリー4GB
バッテリーNP-FD1互換バッテリー*1
外形寸法(mm)幅 x 高さ x 奥行 95 × 58.4 × 16.4
重量(g)約160 (メモリーカード、バッテリ含む)
*1:楽天アフィリエイトリンク

<歴代モデル>

項目DSC-T1DSC-T100/200/300DSC-T700DSC-T900
38-11435-17535-14035-140
画素数510810/810/101010101210
センサー1/2.41/2.5(2.3)1/2.31/2.3
液晶2.52.5/3.53.53.5
21.12392.192.1
バッテリーNP-FT1NP-FG1/NP-FD1NP-FD1NP-FD1
メディアMS DuoMS DuoMS DuoMS Duo
リリース年20032007/200820082009
カラーシルバー
ブラック
シルバー
ブラック
レッド
シルバー
グレー
レッド
ピンク
ゴールド
シルバー
ブラック
レッド
ブラウン

オプション

  • 樹脂製ハードケース
  • ストラップ

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.04.10:改稿
  • 2023.07.28:初稿

広告

  • いくつかの外部リンクは広告となっており、クリックするとサイト管理者に収入が発生する可能性がある。本ウェブサイト維持のためご理解とご協力をいただけるとありがたい。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする

Shige's hobby