LEICA ELMARIT M 28mm ASPH. (5th)

エルマリート(エルマリット) M 28mm F2.8ASPH.(5代目)のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例は、ライカ M8とヘキサー RF +KODAK PKR64で撮影
LEICA M8 +ELMARIT 28mm ASPH.

レビュー

エルマリート(エルマリット)28mm非球面レンズ採用の5代目は、従来のエルマリート 28mmから大幅な軽量化とコンパクトになったレンズ。デジタルM型カメラの初代であるライカ M8と同時期の2006年にリリースされている。

このレンズはライカ M8を購入した際に中野のフジヤカメラでレンズを購入した。当時はライカの最新型非球面レンズが15万円で買えた時代だ。2024年現在はライカの新品レンズは気軽に変える価格では無くなっていると感じる。

過去のこのレンズを使用した撮影記録を見ると、デジタルのライカ M8以外に、フィルムカメラのコニカ・ヘキサー RF レンジファインダーカメラでもよく使っており、ヘキサー RFで撮影した写真をギャラリーに載せている。

写りは端正な現代レンズで、フィルムを見るかぎり35mm判でも周辺減光や乱れはみられない。コンパクトな28mmのなかでも、くせの無いよい描写をするレンズだ。

鏡筒デザインは非球面レンズを採用したズミクロン M 35mmとほぼ同じ形状で、凹凸のないストレートな鏡筒を採用しており、外観は面白みにかけるがフォーカスリングに付加された指かけはしっかりした作りで、新品M型ライカレンズのヘリコイドはとても滑らかで使っていて気持ちの良いレンズだった。

レンズにはデジタルM型ライカでレンズ名称を認識するために6bitコードが付加されており、デジタルM型ライカやM-Lアダプタを利用してライカSLなどを使用すると、exifにレンズ名が記録される。残念ながら、この6bitコードは、撮影距離、絞り情報を伝える機能は無いため、それほど多くの情報をexifに残すことはできない。

レンズはンパクトで描写も申し分ないが、オールドなエルマリートを使うようになり、本レンズのそつのない描写に飽きてしまい、他のレンズを購入する際に売ってしまった。

このエルマリート 28mm ASPH.5代目は、2016年に外装をリニューアルしている。レンズ自身は完成された物なので、外観のみを2010年代のレンズに揃える措置と考えられる。
変更点としては、レンズフードが、フック式の物から、ねじ込み式に変更された。

所有していたレンズは、リニューアル前のレンズでフードはフック留めの12526、レンズフード先端にはめる専用キャップが14043で、SUMMICRON 35mmASPH.と共通であるリニューアル後のレンズは、フード12470、専用キャップは別売されていないようで型番がわからない。SUMMARIT 2.5/35、2.5/50用の物が使えそうだが不明である。

レンズフード 12526

仕様・比較

項目ELMARIT 5th
前期
KM HEXANONM ROKKOR 28G ROKKOR 28GR 28
焦点距離(mm)2828282828
最大絞り2.82.82.83.52.8
最小絞り22222216
レンズ構成6群8枚7群8枚5群7枚5群5枚4群7枚
絞り羽根101010910
最短撮影距離(m)0.70.70.80.80.7
レンズ長(mm)3040.435.519.523
レンズ最大径(mm)5252515149.5
フィルター径(mm)394640.540.540.5
フード角形・フック式円形・スリット入り・ねじ込み専用バヨネットラッパ型・ねじ込みラッパ型・ねじ込み
重量(g)180230135110180
リリース年2006199919811998.91997
製造本数20003000
定価(¥、税別)¥113,000-¥110,000-¥98,000-

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.7.23
  • 2024.03.10
  • 2022.05.04

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