SGIMA DP2 Merrill

シグマ製デジタルカメラ・DP2 Merrillを使用した記録

<ギャラリー>

<カメラの印象>
DP2 MerrillはDP2の後継で、レンズは新規で焦点距離30mmとなり、センサーサイズが少し大きくなったので、換算焦点距離は45mmとなる(DP2は24.2mm / 42mm)。
DP2の標準的な焦点距離は、このカメラがでた当時は、LEICA M9で使用していたため、このカメラを使い込むことが無かったため、カメラの印象は薄い。撮影記録を眺めるともっと使ってやればよかったと思う。
DP2 / DP2Merrillはオプションにクローズアップレンズ(DP2=AML-2 / DP1=AML-1)がリリースされており、最短撮影距離が物足りないことはシグマ自身が把握していたと思われる。dp2 Quattroは最短撮影距離が28cmのままでクローズアップオプションが無くなった。AML-3がリリースされなかった事情は不明だが、カメラのフィルター径が58mmと大きくなったこと(径の大きな特殊フィルターは価格が高くなる)とマクロ担当の3シリーズが製品ラインに入ったため必要性が薄れた、もしくはAMLシリーズがあまり売れなかったなどの理由が考えられる。

DP Merrillシリーズはシグマが2012年に発売したコンパクトデジタルカメラで、発売後少ししてからメーカーによるキャッシュバックをしていたので、手元に3台そろっていた時期もあるが、いずれも使用頻度が低くほどなくして売ってしまった。
35mm換算、28mm,45mm、75mmという焦点距離のコンデジは悪くない選択だが、DP Merrillシリーズもシグマコンパクトデジカメの伝統を引き継ぎ、電気系統が貧弱で電池持ちが悪いことと、ハードの貧弱さによるレスポンスの悪さは欠点である。

<カメラの仕様>
第3世代Foveonセンサーを搭載したデジタルカメラ。
センサーはSD1と同じAPS-Cサイズ、1450万画素 x3層である。
焦点距離は30mmで35mm版換算で45mmのほぼ標準レンズ。
バッテリーは、BP-41でリコーのコンパクトカメラで採用されたDB-65と互換性がある。
最短撮影距離は28cmで焦点距離なりの最短撮影距離だが、オプションのクローズアップレンズ、AML-2を装着すると被写体に寄れるようになる(装着時の接写範囲は公式では告知されておらず、参考リンクの2段目、3段目に装着時の撮影範囲についての情報がある。)。こちらは49mmのねじ込み式なので、49mm径のレンズであればそのまま使用でき、径があわない場合はステップアップ、ステップダウンリングで径変換して使用することができる。
このセンサーは画像記録にX3Fしか対応していないため画像処理はSPPのみでとても苦労する。フリーウェアのX3FをDNGに変換するユーティリティーも使ってみたが、使用した時期のバージョンではDNGに変換した後の画像をかなり処理しないとSPPと同じクオリティにすることが難しく、これを使うのもそれなりに面倒であった。DNP返還後の画像がSPPデフォルトの画像を得ることができれば他のソフトで微調整をしたいのだが、そうでは無かったのは残念であった。しかし、フリーウェアなので文句を言う筋合いは無い。
画像処理ソフトのAffinity Photoで現像ができることがわかったので、こちらのページでテストしてみた。

項目DP2 Merrill備考
カメラ有効画素数約1,406万画素 (2,652×1,768×3層)
レンズ焦点距離45mm
撮像素子FOVEON X3®(CMOS)・23.5×15.7mm
背面液晶3.0型・46万ドット
ファインダー撮影範囲を決めるだけの光学ファインダーVF-21がリリースされている。
最短撮影距離28cm
バッテリーリチウムイオンバッテリー(BP-41)
外形寸法(mm)幅 x 高さ x 奥行 122 × 67× 59
重量(g)約355
リリース年2012年7月

<オプション>

  • VIEW FINDER : VF-21
  • LENS HOOD : LH2-01
  • CLOSE-UP LENS : AML-2
  • ELECTRONIC FLASH : EF-140 DG
  • そのほかサードパーティーより、ハンドグリップがリリースされた。

<参考リンク>

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