Zeiss C SONNAR ZM T* 50mm F1.5
ゾナーの名前は譲らない
コシナ/ツィアイス製Mマウント標準レンズ、C ゾナー ZM 50mmのレビューと写真作例
- ページに表示される広告をクリックすることによりサイト管理者に報酬が発生する。
広告の詳細はリンク先に記載
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA M6 +KODAK E100VS リバーサルフィルム、フィルムスキャンは、ミノルタのDiMAGE Scan Multi PROとVueScanを使用
レビュー
C SONNAR 50mm F1.5 ZM *1は、コシナが製造したカール・ツァイス・ブランドのレンズ。
焦点距離50mmのコシナツアィス標準レンズはZMレンズシリーズのプラナー ZM 50mm F2が2005年にリリースされ、本レンズは2006年にリリースされた。レンズ名の頭についているCはこれまでのコシナ / ツァイス・ブランドレンズの例から考えると、クラシックのCと思われる。
クラシックシリーズになっているのは、レンズ構成はツァイスが過去にリリースした、ゾナー形式を採用しているためであろう。絞り開放F値 1.5、後群の3枚が貼り合わせレンズとゾナー形式を踏襲している。CANON L39マウント 50mm F1.5、NIKON L39マウント 50mm F1.4、Jupiter3 50mm F1.5なども同様のゾナー形式を採用している。過去のレンジファインダーレンズではよく見られた形式である。
使用したフィルムがKODAK E100VSという彩度重視のフィルムと言うことはあるが、写りはクラシックと言うよりも、メリハリのきいた現代レンズの趣で周辺部の乱れも少なく古いレンズのような怪しい雰囲気は感じない。
レンズ鏡筒の太さは適度でレンジファインダーカメラに装着した際にマッチするようにできている。コンパクトなレンズなので大型のミラーレスカメラの場合、少しみすぼらしい印象になるかもしれない。
鏡筒先端に絞りリングがあり、中央部にフォーカスリングがあるのは、ZMレンズシリーズ共通で、操作性には問題が無い。
一眼レフ全盛の時代は焦点距離50mmはバックフォーカスが取りやすいダブルガウス型(プラナー)が使われることが多く、ゾナー型は135mmなど長焦点レンズで採用されることが多かった。
このレンズがリリースされるまでは、現代の標準レンズでゾナー形式と言えばMs-opticsの宮崎氏がゾナー形式を発展させたレンズをリリースしていた。Ms-opticsのレンズでは、MS-Mode Dual 50mm F1.3、SONNETAR 50mm F1.1などがゾナー形式から発展したレンズである。
*1:アマゾンアフィリエイトリンク
仕様
名称 | C BIOGON | DISTAGON *1 | C BIOGON *1 | C SONNAR *1 | TELE-TESSAR *1 |
焦点距離 | 21 | 35 | 35 | 50 | 85 |
最大絞り | 4.5 | 1.4 | 2.8 | 1.5 | 4 |
最小絞り | 22 | 16 | 22 | 16 | 22 |
絞り羽根 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 |
レンズ構成 | 6群8枚 | 7群10枚 | 5群7枚 | 4群6枚 | 3群5枚 |
最短撮影距離(m) | 0.5 | 0.7 | 0.7 | 0.9 | 0.9 |
レンズ長(mm) | 31 | 65 | 55 | 45 | 70 |
レンズ径 | 53 | 63 | 52 | 56 | 54 |
フィルター径 (mm) | 46 | 49 | 43 | 46 | 43 |
重量(g) | 190 | 381 | 200 | 250 | 310 |
発売日 | 2007.6 | 2015.8 | 2008.5 | 2006.8 | 2009.5 |
定価 | ¥106,500- | ¥218,000- | ¥78,000- | ¥105,000- | ¥74,800- |
参考文献・参考リンク
- Zeiss.com lens datasheets C SONNAR 50mm
- フォクトレンダーVM&カールツァイスZMレンズWORLD (日本カメラMOOK) 大型本 – 2010/10/18・P38にレンズ紹介と作例有り・アマゾンアフィリエイトリンク
更新履歴
- 2024.04.20:記載修正
- 2024.01.23:最初の投稿
広告
- Amazonアフィリエイトリンク・ライカレンズ
- Amazonアフィリエイトリンク・ツァイスレンズ
- ツァイスイコンのすべて: 新世紀のレンジファインダー機を徹底解説 (アサヒオリジナル) ムック – 2005/7/1・アマゾンアフィリエイトリンク