KONICA HEXAR RF Limited
電子制御レンジファインダーカメラ
コニカ・HEXAR RF Limitedのレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
- レンズはKONICA M HEXANON 50mm F1.2
- フィルムはKODAK E100VS
レビュー
1.概要
ヘキサーRFリミテッドは、コニカが2001年に専用のヘキサノン50mm F1.2とセットで2001台作成した限定商品。限定版と通常版は、カメラの仕様都政のは同一で、唯一の違いは外装だ。
仕様と使用感は通常版のページで紹介しているので、そちらでご覧いただきたい。
2.使用感
リミテッドのチタン外装色は、ライカのチタン色レンズともよくマッチしており、SUMMILUX 35mmのチタンバージョンを付けて撮り歩いた。
2006年くらいに楽天で箱入りの未使用品をほぼ定価で購入した。そのまま使わずにおいておけば2024年現在いくらの値がついたのか興味があるところだが、散々使い倒して最終的には売ってしまった。
そして、フィルムカメラを使いたくなった衝動から、2024年にヘキサーRFリミテッドのボディのみ付属品無しで購入した。
2010年当時売っても二束三文だったであろう、ボディケースやフラッシュなど付属品を置いておいたので、現在のボディでそのまま利用している。革のボディケースは発売からすでに20年以上経過しているがまったく問題なく利用できる。合成繊維のボディケースであればすでに劣化しているであろうことを考えると、革製品の丈夫さには驚かされる。
ズミルックス35mmを装着しているのが2006年のボディでシリアルナンバーは1900番台であった。エルマリート 28mmを装着しているのが2024年に入手したボディでシリアルナンバーは500番台である。
DXコードのないフィルムでは、フィルムが自動で巻き上がらないことを、こちらのページの記載から認識した、カメラ談義10・1999年、ライカ・ブギウギーの締めくくり(Field Camerama note by NAGY)、怪しげなフィルムを使うと巻き上げがおこなわれないわけがわかってすっきりした。自動では巻き上がらないがフィルムを正しくセットして、シャッターを切ると撮影は可能である。
3.交換レンズ
専用レンズは21-35Dual以外はすべて購入して使用した。いずれのレンズも質実剛健という言葉が似合うレンズで、個性的ではないが堅実な描写をする。
21-35 Dualは2焦点レンズだが、それぞれの焦点距離で画質の最適化が図られているわけでは無く、1.5倍ズームの両端を使うだけのレンズで、歪みも大きいとのことで購入に至らなかった。2000年から2010年にかけては10万円に近いプライスで見ることもあったが、2020年代はレンズ流通本数の少なさからか定価を上回る中古プライスを見かける。
余談だが、HEXAR RFはよくできたレンジファインダーカメラで、デジタルに完全移行する前は主力カメラとして活躍していた。デジタルに移行後もフィルムカメラが使いたくなり、M6やM6TTLは入手した。しかし、その頃にはコダクロームは世から消えていた。
ライカ社がデジタル化を進めていたので、HEXAR RF Digitalを期待したが、その後の流れは周知の通りでミノルタ・カメラ事業のコニカへ合併にはじまり、コニカ・ミノルタからソニーへカメラ事業が譲渡され、ソニーの得意分野である電子機器の塊・ミラーレスカメラへの注力と普及によって、機械要素の多いレンジファインダーカメラは、ソニーからはリリースされていない。残念だが、今後もリリースされることはないであろう。
仕様
カメラ | Rollei 35 RF | Zeiss Ikon | HEXAR RF |
ファインダー | 実像距離計式逆ガリレオ式透視ファインダー | ← | ← |
ファインダー倍率 | 0.7倍 | 0.74倍 | 0.6倍 |
ファインダー枠 | 40/50/80 | 28/85、35、50 | 28/90、35/135、50/75 |
基線長(mm) | 37 | 75 | 69.2 |
有効基線長(mm) | 25.9 | 55.5 | 41.5 |
シャッター | 機械制御式縦走りメタルフォーカルプレンシャッター | 電子制御上下走行式メタルフォーカルプレーンシャッター | ← |
シャッター速度 | 1/2000〜1秒 | 1/2000〜1秒 | 1/4000〜16秒(オート) 1/4000〜1秒(マニュアル) |
測光 | 中央部重点TTL平均測光 | ← | シャッター幕面、TTLダイレクト測光 |
バッテリー | SR44 x2 LR44 x2 | CR-1/3N x1 SR44 x2 LR44 x2 | CR2-3V 2本 |
外形寸法(mm) 幅 x 高さ x 奥行 | 135.5 × 81 × 25.5〜33.5 | 138 × 77.5 × 32 | 139.5 × 80 × 35 |
重量(g) | 約440 | 約460 | 約560 |
リリース年 | 2002(2006終売) | 2005.10 | 通常(1999.1) Limited(2001) |
オプション
- フラッシュ
- 革ケース
- 専用レンズ
焦点距離 | 名称 | リリース年 | 技術レポートリンク |
28mm | M-HEXANON f28 / F2.8 | 1999年 | 28/50/90mm-PDF |
50mm | M-HEXANON f50 / F2 | 1999年 | 28/50/90mm-PDF |
90mm | M-HEXANON f90 / F2.8 | 1999年 | 28/50/90mm-PDF |
35mm | M-HEXANON f35 / F2 | 2000年 | 35mm-PDF |
50mm | M-HEXANON f50 / F1.2 | 2001年 | 50mm/F1.2-PDF |
21-35mm | M-HEXANON f21-35 / F3.4-4 | 2002年 | 21-35mm-PDF |
参考文献・参考リンク
- KONICA技術レポート・HEXAR-RF
- コニカヘキサーRFのすべて (エイムック 205) ムック – 2000/1/1(アマゾンアフィリエイトリンク)
- ライカ通信 No.4 P19にリリース予定の記載あり・アマゾンアフィリエイトリンク
- カメラ談義10・1999年、ライカ・ブギウギーの締めくくり(Field Camerama note by NAGY)
更新履歴
- 2024.05.19:改稿
- 2024.02.08:改稿
- 2022.04.24:初稿