エルマリート? M HEXANON 28

エルマリート? M HEXANON 28

KONICA M HEXANON 28mm F2.8をライカ M8で使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • コニカ・ヘキサノン 28mm F2.8の写真例(LEICA M8)

レビュー

Before imageAfter image

1.概要

ヘキサノン 28mm F2.8は1999年に電子式レンジファインダーカメラ・HEXAR RFと同時にリリースされた、コニカ製ライカMマウント向け広角レンズ。

表題を「エルマリート? M HEXANON 28」としているのは、仕様にて説明している。

主な仕様は以下の通りで、詳細な仕様は表に載せている。

  • 開放F値 2.8
  • レンズ構成 7群8枚
  • 絞り羽根 10枚
  • 最短撮影距離 0.7m
  • ライカMレンジファインダーカメラ距離計連動 0.7m
  • フード 46mmネジ込み・レンジファインダー窓の視界確保の回転機構付き

レンズの特徴については、テクニカルレポートに詳しい説明がある。

2.使用感

ヘキサノン 28mm F2.8は鮮やかな発色、繊細な描写、豊富な周辺光量で現代28mmレンズとしては完成されたレンズだ。コニカ製Mマウントの中では2焦点レンズの21-35mmを除くと最も広角なレンズとなる。

中古のレンズを使用したがフォーカスリングの回転はスムーズで、鏡筒の太さがMマウントの外径52mmと一致しているため、フォーカスレバーは装備されていないが操作しづらいと言うことはない。
絞りリングも1/2のクリックストップ毎に気持ちよく止る。

本レンズを使用していたカメラはライカ M8で、センサーサイズがAPS-Hサイズなので周辺部分はクロックされカットされるので、周辺部分については評価はできない。
フルサイズセンサーの作例があれば良いと思うが、所有する焦点距離28mmの激戦のなか、使用頻度が上がらないためライカ M9導入を前に手放してしまった。また、このレンズに限ってはフィルムカメラでも使用していないため、フィルムも残っていない。

性能的には必要十分なレンズだが、個性豊かな28mm焦点距離レンズ群の中では面白みに欠ける。

3.まとめ

ヘキサノン 28mmは市場価格が安いが、鏡筒はしっかりとした作りでレンズ構成も定評のあるエルマリートとほぼ相似なのでので、広角レンズにあまりお金をかけたくないときはよい選択と考える。
また、ヘキサノン 28mmはオールドレンズのように曇ったレンズを見かけることはほとんど無いため、レンズ貼り合わせに使われた接着剤の質がよく、今後もそれほど大きなトラブル無く使い続けられるだろう。

仕様

ヘキサノン 28mm F2.8ライカ エルマリート 28mmの4代目とレンズサイズがほぼ同等でレンズ構成もよく似ており、
両レンズは焦点距離、開放F値が同じ仕様のレンズなので、似たようなレンズ構成に落ち着くという事は十分にありえる。しかし、4代目エルマリートの発売が1992年、ヘキサノン28mmの発売が1999年という時系のながれからすると、ヘキサノン 28mmはエルマリートを参考にして作られていると思われるのは仕方が無いことだろう。
事実の裏取りはできていないので、上記はレンズ構成図と時系列をみての推測ということは強調しておく。

  • レンズ構成図は各社のPDFより引用、サイズはこちらで調整しているため、厳密ではない。
Before imageAfter image
項目KM HEXANONELMARIT IV
焦点距離(mm)2828
最大絞り2.82.8
最小絞り2222
絞り羽根(枚)108
レンズ構成7群8枚7群8枚
最短撮影距離(m)0.70.7
レンズ長(mm)40.441.4
レンズ最大径(mm)5253
フィルター径(mm)4646
重量(g)230260
フード円形・スリット入り・ねじ込み角形フック式
マウントKMM
リリース年19991992
製造本数10,130
価格(定価・税別)¥113,000?
焦点距離名称リリース年技術レポートリンク
28mmM-HEXANON f28 / F2.81999年28/50/90mm-PDF
50mmM-HEXANON f50 / F21999年28/50/90mm-PDF
90mmM-HEXANON f90 / F2.81999年28/50/90mm-PDF
35mmM-HEXANON f35 / F22000年35mm-PDF
50mmM-HEXANON f50 / F1.22001年50mm/F1.2-PDF
21-35mmM-HEXANON f21-35 / F3.4-42002年21-35mm-PDF

参考リンク

更新履歴

  • 2025.3.27
  • 2024.05.16:改稿
  • 2024.02.22:改稿
  • 2022.05.01:初稿

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