Rollei Planar 2.8/80 HFT
Planar(プラナー)80mm F2.8(Rollei / COSINA)をデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
Planar 80mm F2.8 写真例(Kodak DCS-Pro/SLR n)
<レンズの印象>
PLANR 80mmはRollei 35RF、SONNAR 40mm/F2.8と同時期に購入した。
本レンズがリリースされた2003年はレンジファインダーカメラはフィルムが主流で、L/Mマウントの中望遠レンズはSummicorm90mm、SUMMILUX75mmでも中古では新品の半値くらいで売られていた時代で、Rolleiのブランド力ではそれほど売れるレンズではなかった。2010年代に新宿のヨドバシカメラで在庫処分の新品を購入した。
Rollei 35RFはコシナBessaの外装を変えただけのもので、同時に提供された40mm/80mmのレンズ部品も大部分をCOSINAが提供している。PLANAR 80mmの外装には「Made in Germany」と記載されているので、最終組立はドイツで実施されたと考えられる。
また、別売のNikon-F用ヘリコイドは「Made in Japan」と記載されているのでコシナが製造していると考えられる。
余談だがRollei 35RFはフィルム巻き上げ時にスプールが壊れた思い出のカメラ。
外観はストレートな鏡筒で見た目に特徴は無く、あまり所有欲をそそられない。
PLANAR 80mmは絞り開放ではレンジファインダーで使用するのは、ピント合わせの精度から少々しんどいレンズであった。Nikon-Fマウント用ヘリコイドを手に入れて、やっとまともに使い始めたが、最短撮影距離が1.2mという使用上のネガを払拭することができずに売ってしまった。
写りは絞り開放のF2.8から固めの描写で前後のボケはなめらかでいやな感じはしない。
全体的な印象としてよく写る現代レンズで、短い使用期間であるが撮影結果をみて驚くような気持ちをいだくことは無かった。
購入時は底値で売却時はその倍くらいの値段で売れたので手放したことに比較的後悔の少ないレンズ。
所有していれば、X1DでZeiss Planar 80mmと撮り比べをしたかった。
しかし、現在入手しようとすると中古プライスは少々強気が過ぎているように感じる。お金持ちが欲しいとなれば買うんだろうけど、レンズのスペックや性能からして、そこまでの値段を出す価値があるとは思えない。



<レンズの仕様>
2003年にRollei 35RF(COSINA-OEM)、SONNAR 40mm F2.8とともにリリースされた中望遠レンズ。
ヘリコイドとレンズ部分が分離するようにできており、付属のL39マウントのほかにNikon-Fマウント用のヘリコイドがリリースされた。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 80 | |
最大絞り | 2.8 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 4群5枚 | プラナー型 |
最短撮影距離(m) | 1.2 | L/Mヘリコイド使用時は全域カメラ距離計連動 Nikon-Fヘリコイド使用時は一眼レフ用MFレンズになる |
レンズ長(mm) | 77.4 | 90mm(+専用フード) |
レンズ最大径(mm) | 55 | |
フィルター径(mm) | 43 | |
重量(g) | 470 |
<参考文献・リンク>