KONICA M HEXANON 50mm F1.2(Limited)

コニカ・M・ヘキサノン 50mm F1.2のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • コニカ・M・ヘキサノン 50mm F1.2 写真作例(HEXAR-RF +Kodacrome64)

レビュー

ヘキサノン50mm F1.2は、2001年にHEXAR RF Limited(2001台限定)に同梱してリリースされた大口径標準レンズ。

ギャラリーの写真は、HEXAR RF Limited +M-HEXANON 50mm F1.2の純正セットにKR64(Kodachrome-64)を詰めて、2007年に京都の錦市場などを撮影したものである。
フィルム感度ISO64だが、ヘキサノン 50mm F1.2は絞り開放で使用すると、それなりのシャッタースピードが稼げて、手ぶれしている写真はほとんど無かった。
光の球ボケ、前後のボケも良い印象で使い易いレンズだった。
標準レンズは多く持っていたのであまり活用できないまま売ってしまったので、機会があれば買い直したいと思っている。

このカメラとレンズのセットを入手した2007年はフィルムカメラの末期でカメラとレンズのセットが今よりはかなり安い価格で売られていた。
リリースは2001年だが、カメラとレンズのセットで値段が高かったためか、2007年の購入時はカメラ・レンズともに未使用のボックス品がときどき市場に流れてきていた。
その後もポツポツと未使用ボックスを見かけるようなことはあったが、さすがにコレクターの在庫も尽きたのか、2020年代はカメラ単体、レンズ単体を時折見かける程度になった。

Limitedと称するカメラに付属するレンズなので、鏡筒の仕上げはかなり力が入っている。チタンカラーとオレンジの文字が美しい。フォーカスリングのローレットはほどよい幅と凹凸がありスムーズにピント合わせができる。絞りリングも鏡筒の最前にあり、撮影中に誤って変えてしまうこともなかった。
フードも大型のフードが付属しているが、ファインダー枠の邪魔になるのでほとんど使ったことは無かった。
黒とシルバーのシンプルな鏡筒のKL-HEXANON 60mm F1.2と比べると断然こちらの方が見栄えが良い。
仕様にも記載しているが、レンズ単体では最短撮影距離が0.9mが残念なポイントだ。

余談だが、HEXAR RFはよくできたレンジファインダーカメラで、デジタルに完全移行する前は主力カメラとして活躍していた。デジタルに移行後もフィルムカメラが使いたくなり、M6やM6TTLは入手した。しかし、その頃にはコダクロームは世から消えていた。
ライカ社がデジタル化を進めていたので、HEXAR RF Digitalを期待したが、その後の流れは周知の通りでミノルタ・カメラ事業のコニカへ合併にはじまり、コニカ・ミノルタからソニーへカメラ事業が譲渡され、ソニーの得意分野である電子機器の塊・ミラーレスカメラへの注力と普及によって、機械要素の多いレンジファインダーカメラは、ソニーからはリリースされていない。残念だが、今後もリリースされることはないであろう。

HEXAR-RF Limited BOX

仕様・比較

項目コニカ KM
(本レンズ)
キヤノンMS-ISMノクトン
焦点距離(mm)50
最大絞り1.21.21.11.1
最小絞り16221616
絞り羽根12111610
レンズ構成6群7枚5群7枚5群7枚6群7枚
最短撮影距離(m)0.91.00.81.0
レンズ長(mm)50394157.2
レンズ最大径(mm)68.86354.769.6
フィルター径(mm)62555558
重量(g)・レンズのみ390322178428
マウントKML39MVM
リリース年20011956.092019.082009.6.29
価格(定価・税別)¥60,000-¥131,250-
焦点距離名称リリース年技術レポートリンク
28mmM-HEXANON f28 / F2.81999年28/50/90mm-PDF
50mmM-HEXANON f50 / F21999年28/50/90mm-PDF
90mmM-HEXANON f90 / F2.81999年28/50/90mm-PDF
35mmM-HEXANON f35 / F22000年35mm-PDF
50mmM-HEXANON f50 / F1.22001年50mm/F1.2-PDF
21-35mmM-HEXANON f21-35 / F3.4-42002年21-35mm-PDF

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.05.15:修正
  • 2024.03.01:修正
  • 2022.04.23:初稿

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