SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN
シグマ 18-50mm F2.8 DC DNのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影は LEICA CL typ7323
レビュー
シグマ 18-50mm F2.8 DC DNはAPS-Cサイズセンサー・ミラーレスカメラ向けズームレンズ。
シグマのレンズはスペックを羅列したのみで、わかりやすいようなわかりづらい表記で、マイナーチェンジや似たスペックのレンズが発売されると間違えやすい。
このレンズの表記は、SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporaryが正式名称で、シグマ製、焦点距離18〜50mmのズーム、開放F値2.8(全焦点距離共通)、DC=APS-C、DN=ミラーレス向けショートフランジバック、Contemporary=お安いラインのレンズとなる。
レンズサイズは同じカテゴリーのズームレンズ、ライカのバリオ・エルマー TL 18-56mmとほぼ同じ大きさで、両者の違いは仕様の表に記載しているが、大きな違いは以下の3点である。
- テレ端の焦点距離がシグマは6mm短い(シグマ=50mm、ライカ=56mm)
- シグマは開放F値一定、ライカは開放F値可変ですこし暗い
- 新品価格では4倍程度差があり、中古だと2倍くらい
絞り開放値のF2.8は、日本の大口径ズームレンズのスタンダードな値だが、単焦点レンズと比べるとF2.8はかなり暗いレンズなので、F2.8通しを大口径レンズとして売り出したマーケティングはよくできていると感じる。
シグマのズームリング回転方向は、ライカ、パナソニックと逆となるが、色んなメーカーのレンズを触っていると、ズームリングの回転向きはそれほど気にならなくなる。特定メーカーしか使わない人には腹が立つ仕様らしい。
LEICA CLで使ったところ、通常の被写体ではオートフォーカス(以下、AF)で狙ったフォーカス位置を外すことはほとんどなく、スカスカのフォーカスリングに触ることない。AFが苦手な草むらの奥にいる猫などは手前の草にピントが合うため、手動での変更が必要になる。実測がなくて申し訳ないが、過去の記憶との比較になるが1856よりAFは早くて正確だ。
2400万画素のセンサーへの対応も十分で、キレのある画像を提供してくれる。最短撮影距離ワイド端18mmで0.12mと十分に寄れるため、これ一本でかなり融通がきくレンズになっている。CLのおまけのような形で手元に来たが、シグマの技術力を体感できるレンズだ。
重量がCLと合わせて600gとなるこの組み合わせは、お散歩カメラとしてよくできていると思う。普段使っているLEICA S、HASSELBLAD X2Dとは完全にモードが異なるカメラシステムで重宝していた。
仕様
レンズ名 | 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary | VARIO ELMAR TL |
焦点距離(mm) | 18-50 | 18-56 |
最大絞り | 2.8 | 3.5-5.6 |
最小絞り | 22 | 16 |
レンズ構成 | 10群13枚 | 7群10枚 |
絞り羽根枚数 | 7 | – |
最短撮影距離(m) | 0.12〜0.31 | 0.3〜0.45 |
レンズ長(mm) | 74.5(L-Mount) | 60 |
レンズ最大径(mm) | φ65.4(L-Mount) | 63 |
フィルター径(mm) | 55 | E52(52mm) |
重量(g)(レンズのみ) | 290 | 256 |
リリース年 | 2021.10.29 | 2014.4 |
定価(円・税別) | Open(58,000程度) | 200,000- |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.04.07
- 2023.08.23
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