LEICA ELMARIT M 21mm (Early)
ライカ・エルマリート M 21mm F2.8・前期型のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA M9
レビュー
エルマリート(エルマリット) 21mm F2.8はライカ純正Mマウント単焦点広角レンズ。
1979年から1997年頃まで売られていた。非球面レンズを採用したエルマリート 21mm ASPH.に代替わりし、スーパー・エルマー 21mm、ズミルックス 21mmなどが後継として造られている。
本レンズのバリエーションとしては、最初期の最短撮影距離が0.4mもの、外観はほぼ同じでフードがピン止めの前期型(写真のレンズ)、フードがフック止めになった後期型がある。レンズ構成はいずれも同一である。
このレンズは非球面レンズを使わないため、後継の21mmレンズが凹凸のないストレートな鏡筒を採用しているのとは対称的に先端が膨らんだ古い広角レンズの姿をしている。個人的にこの広角レンズ然としたレンズ鏡筒が好きで、球面の前期型を使って手放して、後期型を再度入手して使った。
ファインダーは写真にあるLEICA製の古いスチール製の物を使っていた。ファインダー端が欠けており、Zeissの21mmファインダーも持っており見え具合は断然Zeiss野ファインダーがよいが、どうせ視野枠85%でパンフォーカスで撮っていたので見え具合より、見栄え重視してこちらを使っていた。
道具は気持ちをあげるかどうかが大事だと思う。
また、撮影結果は後継のエルマリート M 21mm ASPH.が断然良く、そちらを初めて使ったとき周辺までかっちりと写る現代非球面レンズの描写に感心した。このレンズは絞り開放では周辺が少し流れたり、描写が甘めなど完璧な描写ではない(30年以上前のレンズなので所有していたレンズの経年劣化による影響があるかもしれない)が、古き良き広角レンズの味は感じることができる。こ野レンズも他のレンズの糧として売られていった。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 21 | |
最大絞り | 2.8 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 6群8枚 | |
絞り羽根 | 8枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 46.5 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 62 | フォーカスレバーは除く |
フィルター径(mm) | E60 | |
リリース年 | 1979 | |
重量(g) | 290 |
参考文献・参考リンク
- LEICA Wikiによる21mm f/2.8 Elmarit Mの説明
- ライカのレンズ P40に紹介記事ある。
更新履歴
- 2024.03.11
- 2023.10.20
- 2022.10.15
広告
- いくつかの外部リンクは広告となっており、クリックするとサイト管理者に収入が発生する可能性がある。本ウェブサイト維持のためご理解とご協力をいただけるとありがたい。