LEICA SUPER ELMARIT R 15mm
シュナイダー製・超広角レンズ
スーパーエルマリート 15mmのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- LEICA R8 +PORTRA 160 +DiMAGE Scan Multi PROを使用
- Sony A7Sii
レビュー
スーパーエルマリート 15mmは、焦点距離15mmのライカRマウントレンズ。
以前のSUPER ELMARはCarl Zeiss製で、こちらのSUPER ELMARITはシュナイダー製である。カールツァイスは同レンズを方々にOEMしているが、シュナイダーはライカに供給したレンズ以外はないようにみられる。
ライカは自社開発のリソースがないときはOEMを活用している、過去のL39,M,Rマウント、現在のLマウントどの時代も変わらない。
2001年から2009年に420本製造されたレンズである。このレンズが発売された頃の日本は貨幣がそれなりに強かった時代で日本国内には何本入ったのかの詳細は知らないが、ライカ人気が高い日本なのでそれなりの数があると思っている。中古市場をチェックしていると、かなりいい金額だが見かけることはあるレンズだ。ebayには常時数本出ている感じがする。金にあかせば手に入るという意味では、入手難易度は高くないだろう。
今回は懇意のカメラ屋がコレクターから入手した物を譲っていただき手元に来ることになった。箱、その他付属品完備の美品を入手できた。
レンズは少なからずコレクターがおり、年齢とともに、使わないものを処分すると市場に現れる。自身のレンズもいずれ市場に流れていくことだろう。何事もタイミングを見逃さないことだとは思う。
手元にあるレンズはシリアルナンバーから2002年製造の100本一つだとわかる。
スパーエルマーと比べると一回り小さなレンズで、可搬性は上がっている。
スパーエルマー同様に、内蔵フィルターも装備しているが、フィルム時代の遺物だろう。
所有のDMRはすでに壊れて文鎮だが、R8は生きているのでフィルムを入れて撮ってみるのも悪くないと考え、冷蔵庫に死蔵していたネガフィルムPORTA 160を詰め込んで撮影した。R8はDMRを装着した状態で置物になっていたので、DMRを外して裏蓋を取り替え、フォーカシングスクリーンをDMR用から、フィルム用のマイクロプリズムスクリーン・14343に変えたが、15mmの広角には不向きだったので方眼スクリーン・14346を購入した。R8,R9のフォーカシングスクリーンも市場からなくなりつつあり、14346はグーグルで検索するとひっかっかったので、それなりの値段だったがためらわず購入した。
以下は余談だが、R8は電子機器カメラなので電池が必要で、部屋にあった2013年で期限の切れたCR2を2本装着するとカメラは無事起動した。このCR2はフィルムカメラのGR1向けに購入していたが、GR1を売ってしまったために、使い道なく死蔵されていたものだ。
フィルムカメラはフィルム装填時にフィルムがスプロケットにかかっていないと、撮影してもひたすらフィルムは巻き上げられずに空回りして気がつくと悲しい思いをするが、R8はフィルムが回っているか確認する小窓があり気が利いていると思った。あとフィルムがかかっていないと撮影枚数カウンターが増えていかないことでもわかるようになっている。
Rマウントレンズのなかで使ってみたいレンズとしては、APO-SUMMICRON-R 180mmがあるが、こちらは中古で見かける機会はそれなりにあるが高価なため手が出ずにいる。
仕様
レンズ名 | SUPER ELMARIT | SUPER ELMAR |
焦点距離(mm) | 15 | ← |
最大絞り | 2.8 | 3.5 |
最小絞り | 22 | ← |
絞り羽根枚数 | 6 | 5 |
レンズ構成 | 10群13枚 | 12群13枚 |
最短撮影距離(m) | 0.18 | 0.16 |
レンズ長(mm) | 85.3 | 92.5 |
レンズ最大径(mm) | 83.5 | 83.5 |
フィルター径(mm) | – | – |
フロントキャップ | 専用金属フード | 14294 |
重量(g) | 710 | 815 |
リリース年 | 2001 | 1979 |
製造数 | 420 | 2980 |
参考文献・参考リンク
- Leica Wiki 「SUPER ELMARIT 15mm」
- 季刊クラシックカメラ 17 (P66,67に記事あり) リンクはアマゾンアフィリエイト
更新履歴
- 2024.02.17
- 2023.11.17
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